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【ハイキュー】 続・波長 【孤爪研磨】

第7章 su casa







そんな感じで、7部屋あるうちの5部屋の使い道が決まって。
あとふた部屋は開けとけばいいかって。
物置になるかもしれないし、泊まりの人が寝るかもしれないし。

リビングである和室と襖で隔てた部屋も空けておけば、
たくさん人が来た時に開け放って大きなワンルームにできる。

なんならもう襖もとっぱらちゃってもいいけど、
きっとそれをすると冬、寒いねってなって。
襖はそのままにしよっか、とか。

妄想のような、現実の話が広がる。






「あ、穂波。色々決めたのに言い忘れてた。先に言うべきなのに」

『ん?』

「穂波がこっちにいる間はまだそんなでもないと思うんだけど、
でもうまくいったら6月以降… 7月くらいから、結構不規則かもおれの生活」

『うん?』

「いや規則はあるんだけど… んーと、なんかまぁ… 途中ベッドから抜けて移動したりとか。
穂波が起きるちょっと前に布団入ったりとか、あると思う」

『うん』

「…いやこれ、寝室のこと決める前に話すことじゃん。
ごめんおれやっぱ浮かれてる……」

『…笑 研磨くん、浮かれてくれて嬉しい。
それにわたしはそういうの気にならないから大丈夫。
でも逆にやっと寝たところわたしが布団から出たりとかもあるってことだよね。
研磨くんは大丈夫かな?』

「うん、多分。穂波と寝るとよく眠れるから」






…研磨くんの突然の根拠のない発言。
それでも嬉しい。






『じゃあお互いに無理せずに、ちょっときついなってことがあったら、
その都度話して、対策取っていけば良いかな』

「うん。そうしよ、パソコンの部屋にも仮眠スペースは作るけど、
隣の部屋で穂波が寝てるなら絶対そっちがいいし」

『…』







またも根拠のない、よくわからない発言を淡々と。
でも、嬉しい。 すごく、嬉しい。

それから明日みたいものをメモして。
家電はきっと大丈夫だけど家具に関しては、もしピンとくるのがなかったら、
とりあえずはやめよう、とかそんなことまで話して。






「…お腹すいたね」

『ね』

「散歩がてらなんか食べに行こ」

『うん!』






お弁当も考えたけど 初めて行く町で、これから住む町で。
歩いて食事のできるとこを探すのっていいだろうなと思ってやめたんだ

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