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【ハイキュー】 続・波長 【孤爪研磨】

第7章 su casa


ー穂波sideー







「ここはゲーム部屋にしたくて。で、こっちが仕事…っていうかまぁ、パソコンの部屋に」








ノートに綺麗に間取り図を書いて、研磨くんが話してる。
仕事部屋。 パソコンの部屋。 
ゲーム部屋とは別でオンラインゲームをする、部屋?








「寝る部屋、どこがいいかな」

『寝る部屋……』







いきなり現実味を帯びてきて頭が付いていかない。
研磨くんはこんなに冷静になのに。
わたし、相当浮かれてたんだな。 しっかりしなきゃ。








「…あ、んと。 おれ寝室一緒のつもりだったんだけど」

『へ?』

「ごめん、おれ相当浮かれてたかも」

『え?』

「普通に一緒の部屋で寝る気だったけど、そもそもそれがおかしいか。
穂波は自分の部屋で寝たい?」

『ん?』

「………」

『ちょっと、待ってね』









研磨くんが、浮かれてる?
…ん? 浮かれてて、寝室一緒にするつもりだったという流れ?

………。

何質問されたんだっけ。
寝る部屋はどこがいいか。 自分の部屋で寝たいか……。








『え!やだ!一緒に寝る』

「…ふ よかった。じゃあ自分たちの部屋決める前に……
あ、おれさ、ゲーム部屋と仕事部屋の他にもう一個部屋欲しいんだけどいい?取りすぎ?」

『ううん、そんなことないよ。全然』

「…ん、じゃあ、寝る部屋決めよ。2人の部屋。 穂波はどこがいいと思う?」

『…ここ、かな』









窓の位置と、部屋の位置と。ここがわたしにはしっくりくる。
裏庭に当たるスペースに面した角の部屋。
そのまま縁側にも出れるし、研磨くんの仕事部屋の隣なのもなんか、いい。









『あ、でもトイレ遠いかな』

「…いや、別に遠いって言っても。おれらトイレ近いわけじゃないし。おれもここかなって思ってた。
ここさ、とりあえずになっちゃうけどフローリングのマット敷いたらいいかな。
好きに手、加えていいよって言われてるから床張り替えたりもできるけど。
今はそこじゃないかなって」






お金使うとこが、だよね。うん、大賛成。








『うん、畳にお布団でもいいけど』

「おれはベッドがいい」

『うん、じゃあベッドにしよ』









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