第7章 su casa
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人気のないとこで焼きマシュマロたちの演奏を聴きながら、
がやがやしてる人もいるけどみんなバレー部で。
聴き慣れた音って感じがする。
春高は2回戦で敗退した。
翔陽たちはベスト16。
梟谷もおれらと一緒で2回戦敗退。
治くんたちはベスト4で、佐久早たちが準優勝。
幸郎くん…だっけ?
穂波の仲良くしてる穂波の周りに結構いる感じの人の高校。
鴎台が優勝した。
翔陽は相変わらずおもしろかった。
やっぱいつも新しい。
「…あ、この曲」
「これ穂波ちゃんが文化祭で歌ったやつじゃん!」
「うっわーなんか思い出すな、文化祭すごかったよなー!」
匂いが一番強い気がするけどだけど、音楽もすごい。
その時の記憶を鮮明に思い出させる力があるよな、とか思う。
「うっわあああああああああ!くっ黒尾さん、海さん、夜久さん!!!」
虎の大きな声。
おもわず焼きマシュマロのギター兼ボーカルがこっちを見て。
「お、黒尾さんじゃないっすか。バレー部OBっすもんね、ははっ」
って言った。
「いや今日、予定合わせててさ。校門のとこいたんだけどライブ始まるしどーしよーみたいな。
そのタイミングで犬岡からこのフリーパスきたってわけ」
「お前ら卒業おめでとーなー!」
「おめでとう、この後ゆっくり話でもしたいな」
「そーだよ!研磨、お前っ 本当にゲームで稼ぎやがってこのヤロー!」
「夜久くんちょっとうるさい、あとにして」
「お。あとにしてだとよ」
「じゃああとにするわ!」
いやそのまま忘れてくれていいんだけど。
クロが茶々入れるから。
記憶に残って、きっと後からまた聞かれる。