第6章 リレー
ー穂波sideー
「穂波、ごめん、おれももう無理…… イってもいい?」
優しくて甘くて熱いキスの後、
わたしを優しく見下ろしながら余裕のない声で研磨くんが言う。
もう長いこと奥で繋がってた。
あまり詳しい記憶はない。
ただただ気持ちよくて、研磨くんがやさしくて、すきですきで、
蕩けて、とろけて。ただただ快感の渦に溺れた。
『うん。いいよ、研磨くん大好き』
「…ん もうすぐイく」
奥に奥に研磨くんが小さく擦るように小突くように腰を振る。
わたしのナカはもうイきっぱなしの状態だから…
そんな研磨くんのに吸い付くようにきゅうきゅうと締め付ける。
「…ッ穂波」
『んっ』
深く口付ける。
キスしながら研磨くんがぶるぶるって震えて。
それから奥に熱いものが吐き出されるのを感じる。
研磨くんは呼吸を荒げて、わたしに体重を預けてくる。
愛おしい重さ。
肌と肌が当たってぺたってするのも、
肌に張り付く研磨くんの髪の毛もまだ時折ピクってする研磨くんのも。
全部全部が愛おしい。