第6章 リレー
──『ゆっくりじゃなくてもいい。 …でもわたしのナカで……』
って言ってたよね。
穂波のナカでどうしてほしいの?
「穂波のナカ気持ちいい。奥、気持ちよくて止まれない。
止まれないけど、別にいっぱい動きたくもない。 穂波は?」
『…んっ わたしもッ あッッ……』
おれにしがみついて、身体を仰け反らせて穂波がイく。
わたしも、だって。
かわいいな、と思いながら髪をそっと撫でて口付ける。
肩で息をしながら、苦しそうにしながら、でもおれのキスに応える。
あーあ。 やだな、正直離れたくない。
まだ約1年後なのに。そんなこと思うとか。
どーかしてる。
でもかわいいから、仕方ない。
『一緒にいっぱい繋がってたい……って。思った』
「…ん、おれも。 じゃあこのまま、でもゆっくりだけど止まれないけどダイジョーブ?」
穂波すきなやつずっとされても、身体持つの?
『ん、大丈夫。 壊れてもいいの、研磨くんになら壊されたい』
「………」
また、あっけらかんとすごいこと言う。
腰を思いきり動かすとか、それもそれでいいけど。
多分穂波にとって一番容赦ないのは、この密着して奥に刺激がある今の状態。
簡単に壊せそうだな、ドーピングなしで。
「…ん、壊さないよ。ずっとおれの事見てて」
『…んッ』
回したり、小突いたり、ゆっくり抜き差ししたり。
どの動きも、奥に、奥に。
穂波はおれにしがみつきながらキスをせがんだり、
すきだとか 大好きだとか そんな言葉をこぼしたり、
背中に爪を立てたり、腰を浮かせたり、自ら動かしたりしながら、
何度も何度も快感の波に飲まれてるみたいだった。