第6章 リレー
手も腕も縛られて浴衣で跪くわたしの顔の前に研磨くんが立ちはだかって。
ハーフパンツからだしたそれで唇を擦ると、ねばーっとしたものがくっついてくる。
空いてる手で髪を撫でられ見上げると、優しい目。
胸がキュッとする。
「舌、出して」
言われた通りにすると、舌に数回擦りつける。
男の人の味。 研磨くんの味。
舌を出すだけじゃ足りなくて、
根本から舐め上げ、先っぽや裏の筋のとこを撫でるように舐める。
「…ん…… 口、開いて」
またも言われた通りに、口を開ける。
「…咥えたい?」
物欲しそうにしてたかな。
研磨くんの言う通り、口に含みたいって気持ちがすごかった。
こんな風に目の前にあるのに、咥えないことって… ないよね。
こくこくと頷くと、 ふ、 と笑って。
「どうしようかな」
と呟いた。
「…じゃあいいよ。 でも優しくしてね」
『…?』
優しく、とは?
あれ、いつも痛かったのかな…
いつも気持ちいいって、嘘偽りなく言ってくれたり、
そんな表情見せてくれたり、してるんだけど。
「いつも優しいし気持ちいいけど… んーと、まぁいいや、すきにして」
髪を撫で、そう言ってくれたので安心する。
研磨くんは気持ちに嘘、つかないから。
言葉に偽りがないから。
すーと染み込んでくる。
すきにして、とのことなので、遠慮なく。
ゆっくり、ゆっくり、口に含んでいく。
硬い、研磨くんのモノ。
舌も使いながら研磨くんのを包み、顔を前後に動かす。
「…ん……」
時折、ごく小さく漏れる甘い声に興奮する。
「…やばい かわいい ねぇ、穂波」
『…?』
動きはそのまま見上げると、
「もう無理。 頭押さえるよ?」
『ん……わかった』
「…ッ バカ… 咥えたまま話さないで」
そう余裕なく甘い声を漏らすと、
研磨くんはわたしの頭に両手を添えた。