第6章 リレー
*裏(〜P299)
口でしたい、って言ってもな…
手、使えないし…
それにそれはどうせなら浴衣研磨くんにしたい。
去年、秋のお祭りのあとで浴衣の研磨くんにしたの、
思い出しただけで今でも じゅん ってなる。
「………」
『…あ えっと、その』
「………」
何もかも見透かされてるような、目。
綺麗な琥珀色の瞳に吸い込まれて行く。
徐に研磨くんはわたしの唇を奪った
激しく深く熱く、けれど甘い、キス。
『…っん …ふぅ 』
「とろっとろ」
そう言ってわたしの唇に指を這わせ、
下唇をぺろってして。
そして研磨くんの指が口の中に入ってきて、
艶かしく口内を犯す
指で口を犯される感じって、これなんなんだろう。
時として、そのそれを口に含んでいる時より、
興奮するっていうか、されるがままな感じ、
服従感?を感じでドキドキする。
わたしってやっぱり、変態なのかな。
研磨くんの指の動きに応えるように、
舌を絡め吸い付き舐め上げる。
「…エロ」
そう呟くとまた、研磨くんの顔が近づいてきて、
指が抜かれ舌が入り込んでくる
同じようにまたそのしなやかで妖艶な舌の動きに応えるようにする。
すべてがこの上なく気持ちよくって。
口の中だけなのにだいぶ、仕上がってしまう、わたしの身体はほんとにどうしたことか。
「ねぇ」
額を合わせて研磨くんが優しく呼びかける
「口にいれていい?」
『…ん 手、使えないけど』
「…いーよ、いいんだけど」
『…?』
「おれ、動いてもいい?」
『…? うん?』
「ほんとに?苦しそうにしてても、かわいかったら止めれないかも」
『…ん、きっと大丈夫』
苦しいすら、研磨くんとだと、気持ちいいに変換されるんだ。
どこまでかはわからないけど、たまに限界値を確かめるのは、
その思考そのものが、気持ちいい。 ぞくぞくする。