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【ハイキュー】 続・波長 【孤爪研磨】

第2章 ふたり


ー穂波sideー





研磨くんがシャワー浴びている間に、
おむすびをむすんで、
お味噌汁をあっためて、
作っておいたサンドイッチのお弁当を包んで…

それから研磨くんのお母さんへの母の日の贈り物も鞄のとこに置いておく。







「ごめん穂波、先シャワー浴びた」

『ううん、全然。わたしは休みだから。気にしないで。
ささ、食べれるものだけでいいからどうぞ』

「…ん、ゆっくり食べたかったな」

『…ふふ』

「…でも、まぁゆっくり食べたか、穂波のこと」

『………』

「いただきます」







研磨くんはいつもより少しだけ早いペースで朝食を食べて、
それからお茶をごくっと飲んでから、
ぱたぱたとトイレに行った。

いそいでる研磨くんってめずらしくて新鮮。

まぁちょっとくらいいいよ、とか言いそうだなとも思うけど。
間に合うなら間に合うように少しくらいならぱたぱたするんだなって。







歯ブラシも終えて戻ってきた研磨くんは、
洗い物をするわたしを後ろから抱きしめて
耳元で行ってくるね、と囁く。







『…ん』

「あ」

『…玄関でお見送りするよ』

「…あー」

『…?』

「ううん、なんでもない …ちょっとムラッとした」

『へっ』






ただでさえかっこいいのに、
研磨くんは近頃一層かっこよさも色気も増していて、困ってしまう。









「…じゃあ、行ってくる。
母の日の、包んでくれてありがとう」

『うん、どういたしまして。 研磨くん、行ってらっしゃい』







チュッとキスをして、見送る日曜日。








大好きな人のいってきますが聞けるのも、
大好きな人にいってらっしゃいが言えるのも。
幸せだなぁ…










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