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【ハイキュー】 続・波長 【孤爪研磨】

第6章 リレー


ー研磨sideー








『あっ うそ、ごめんなさい、京治くんも夕くんも!…蛍くんもかかっちゃったね』









穂波のガリガリくんが落ちた。
まだ半分も食べてなかったのが、ぼとって赤葦の脚に。










「…え、いやごめん、俺がもたもたしてたから。
…というかここ冷房効いてるのに溶けるの早くないか?」

「いや、穂波が食べるのがゆっくりなのもあると思うけど」

「…わっ!ちょっといいよ、自分でやるから……」









鞄からタオルを取り出した穂波は赤葦の足元にしゃがんで、
腿とかその辺りを拭き始めた。









『ほんと?ごめんね…』








って赤葦のことを見上げた穂波の顔に、
赤葦が持ってるモナカのバニラアイスが溶けて落ちる。

ぽたぽたぽたって。

いやちょっと… なんでこうなるの……

その位置関係で白いもの顔にかけるとか、ほんと赤葦意味わかんない。
…事故だけど。









「わ!ごめん!えっと、タオル……」

『…あはは!バニラアイスだー 京治くん、わたしは自分で拭けるから、それ食べちゃった方がいいよ』

「あ、そうする」







赤葦は残りのモナカを一口で押し込む。
こんな風に別に、エロい展開にはならないけど。

ほんとこの2人は結構突拍子もないし、何かしら起きる感じがある。









「…っていうか穂波さん、それ」

「お!穂波ちゃん!当たりじゃねーか!」








ガリガリくんの棒に字が書いてある。
一本当たり、だって。










『…当たり?』

「ほら、」










月島が横に置かれてたアイスの棒を手に取り見せる。










『当たり……』

「一本もらえるぜ!一緒にもらいにいくか?」

『…あ、夕くん、ごめんね、せっかく買ってもらったアイス落としちゃったの』

「ま、そういうことも生きてりゃあるだろ!気にすんな!」









穂波はこれに関しては結構凹んでると思う。
でもそれを否定するわけでもなく、軽々と跳ね返すような、
いや跳ね飛ばすような夕くんの返し。

穂波の表情がふっと、軽くなる。















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