• テキストサイズ

【ハイキュー】 続・波長 【孤爪研磨】

第6章 リレー










『…あ、ガリガリする!』








穂波が嬉しそうに呟く。

穂波×ソーダ味って新鮮。
烏野でメロンソーダ初めて飲んだって言ってたな。









「だろ! うめーだろ!」








アイスを持ってない方の手を腰に添えて、
足を広げて、ほぼ仁王立ちでそう言う夕くんの手にあるアイスは、
もう半分もない。

…え、いま穂波一口目だよね。

意味わかんない。








『うん、美味しいね!夕くんありがとう』

「おー!いいってことよ!」








このアイスのお礼はいつか世界のどこかで返すんだって。
この2人なら普通に出会って、普通に実現してそうだなって思う。
他に何、約束してたっけ……

確か、海と山? …すっごいシンプルでざっくりだけど。

おれにも食べる?って言ってきて、一口だけかじった。
…うん、ガリガリする。
















『わーーー!口の中クリームソーダになる!』

「…笑 うるさい穂波さん」







穂波の反対隣では月島がカップのバニラアイスを木のスプーンで食べてて。
それを一口あーんしてもらった穂波が興奮してる。
多分クリームソーダ自体、まだ免疫がないっぽい。

月島の奥では赤葦がチョコモナカジャンボを割りながら食べてる。
…それ、おれ絶対一度に全部食べれないやつ。
パリパリして美味しいけど、半分でいいやつ。

…半分でいい、から。
穂波と食べるのいいかも。今度選ぼっと。






穂波はガリガリくんを月島の口元に持っていって、
月島はあーん、て言ってよ、とか言ってからかったりしてて。

おれがここにいるからって月島が遠慮することも、
穂波が月島とのあり方を変えようとすることも一切なくって。

これ。
この2人は最初っからこれだから。

信頼できるんだと思う。









『京治くんも食べる?ガリガリくん。口の中変になるかなぁ?』








月島の隣にいる赤葦を覗き込みながら穂波が言う。













/ 1069ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp