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【ハイキュー】 続・波長 【孤爪研磨】

第6章 リレー


ー研磨sideー







散歩から帰ってきて一緒にシャワー浴びて。
そのまま、突入しちゃって。

朝の散歩で爽やかな感じだったのに、
結局ムラムラするんだね、とか笑いながら。

それでもどこかさっぱりした感じがあるのは、早起きの特権なんだろうか。







脱衣所を出ると、心さんがちょうど起きてきたとこで、
ちょっと焦った。

でも心さんってなんかもう、お見通しって感じする。
だからって、変に絡んでこないからラクだし、
こっちも隠すことない、って感じになる。

…安心感はすごいけど。同時にそれってすごい怖いな、とか思う。









『お母さんお味噌汁飲むー?』







台所から穂波が聞いて。
いただくーって返事が返ってきて。


そんな、穂波ん家の普通を、リビングのソファからぼんやり眺める。










『研磨くん、できたよ〜』









そうしておれに声がかかって。
あ、そっかおれもここにいるんだ、みたいな。

よくわかんないけど、ここの風景?時間?の一部になってることに気付くっていうか。








机の上には、ワンプレートにされた和食の朝ごはん。
昨日のおかずもちらほらあって、この、無理のない感じがすき。
味噌汁のいい匂い。 湯気もうまそう。








いただきます、をして箸を手に取る。








カレイの一夜干し、高野豆腐の煮物、タコときゅうりの酢の物、
モロヘイヤお浸し、茶碗蒸しに枝豆のすり流しをかけたの、
トマトと牛蒡の味噌汁、納豆、梅干し、麦ご飯。









「…うま なにこれ」

『このカレイ美味しいよねぇ〜♡』

「うん、おいしい」

『お父さんの友達が… 島根県だったかな?そこから送ってくれたんだよ』

「…島根県」

『あんま馴染みないよね』

「うん、あんま聞いたことない」

『…笑 うん、なんかわかる。 
でも何故だか、海の幸も山の幸も美味しそうっていうイメージだけはしっかりある』

「…笑」







それは多分、食い意地が張ってるからだろうけど。
でも確かに、そういう場所っぽいな、とか。










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