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【ハイキュー】 続・波長 【孤爪研磨】

第6章 リレー


ー穂波sideー





エレンたちは今、すっごく辛い状況なのに。





エレンが時折、研磨くんとそっくりの声を喋るものだから。





エレンと研磨くんが被るってことはない。
だから研磨くんだと思っての感情移入はないんだけど。

研磨くんがこんな喋り方をしたら、のもしも妄想が気を抜くと広がりそうになる。
そうなると興奮して鼻血が出てきてしまう。

でも一つ一つが大事そうな、展開の早いこの話についていけなくならないように、
鼻血を止めながら集中してみた。




不可解な顔をしてる研磨くんに一応伝えたところで、
わかってもらえるとは思わなかったし、わかってほしいとかないけど。
やっぱり よくわかんない って顔してた。


そのまま、あと1話だけ観よっかって話して。
結局4話まで観てしまった。

完全に夜更かし。もう一時半だ。
研磨くん、明日は合宿前で半日練習とはいえ、大丈夫かな。





続き観たいね、とか言いながらベッドに寝転がりタオルケットをかける。






『…リヴァイ』





ちょっとだけ出てきただけだけど、かっこよかった。気になる。





「一人で一個旅団並みの戦力って言ってたね」

『…そう言ってたのか、そこ聞き取れてなかった』

「一人で一個旅団並みって……」

『…』

「…」

『…人類最強?』

「…とも言えそうだよね」

『えぇ〜♡ 人類最強なの、リヴァイ。そうなってくると、』

「…」

『人類最強の弱点を知りたい。きゃあ……』

「…なんか」

『……?』

「そういう見方もあるんだね」

『…?』

「よくわかんないけど、多分。おれと穂波は、見方が違うから」

『あぁ… 研磨くんはアルミン』

「は?」

『わたしはサシャよりのサシャみたいにかっこよくない残念なやつ』

「……食い意地 笑」

『うん』

「…でもまぁ、そういうことじゃなくって、穂波は、か女の人が、かはわかんないけど。
見方違うな、って思っただけ。 それも、おもしろいなって」

『うん!』

「……こんな時間まで一緒に起きてたの初めてだね」

『ね、なんかワクワクするね』

「けど、もう寝よっか」

『…ん、おやすみ研磨くん』






まだ色々興奮してるけど、瞼を閉じて深く呼吸をすれば。
瞬く間に睡魔が押し寄せる。
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