第6章 リレー
*裏(〜P239)
ー穂波sideー
久々に会ったのに、まだ、キスしてない。
19日ぶり?のキス、いつ、かな…
『んっ …っあ …んぁ』
唇にはまだ、だけど。
研磨くんは首筋や胸元、服から覗いている肌の色んなとこにキスを落としていく。
ベッドの上、わたしに跨り、ゆっくりゆっくり。
服はまだ着たままだけど、
リネン地のショートパンツにクロップド丈のTシャツ。
研磨くんの指はいろんな、とこを這い回る。
布の下に入り込んだり、出て行ったり…
「…シャワー浴びるの忘れた」
そう、研磨くんからは夏の部活終わりの汗のかおりが漂っている。 いい匂い。
普通に普通なときはすんすんして、むはぁ〜!ってそれでも爽やかに済む。
けど今はもう、ムラムラを加速させてしょうがない。
『そのままがいい』
「…ほんとに言ってる?」
『ほんとに言ってる』
「…ふ」
ちょっと困ったような顔で小さく笑って、
研磨くんはTシャツを脱ぎ捨てた。
それからまたわたしの身体にキスを落とし、舌を這わせていく。
「…唐突に焦らされてる感じ」
『…?』
「会えなかった時間が全部、こうしてると前置きみたい」
『………』
「すぐにでも脱がせて繋がりたいのに、せっかくだしってしてる自分がいる」
下の方で研磨くんがそんなことを言う。
時折饒舌になるんだ、研磨くん。
『…あ…… ッ………』
Tシャツとパンツの間、
ちらと見えてるであろうお腹に研磨くんの舌が触れる。
つーつーと這うように動いたあと、おへそのまわりをくるくると。
『んぁ…… ッん………ぁ……』
どんどんと昂っていく、子宮がきゅっとする。
『……んぁッ』
研磨くんの舌先がおへそに触れると、小さく身体が跳ねた。
そのままちろちろと愛撫が続くので、
腰が勝手に浮くし、くねくねと下半身を揺らしてしまう。