第6章 リレー
・
・
・
8月22日(木)
昨日の夜家に着いて、普通に今日4時に起きた。
いつもはアラームしないけど、今日はアラームして。
機内でこっちの時間に合わせて寝たりしてみたから、
わりと上手くいったな、と思う。
それにいい〜席だったし。フラットな状態で寝れて、いい感じ。
でもでもまだどこかぼけっとする。
やっぱり速く移動するっていうのは、人間の身体に少なからず影響を及ぼすんだろうなーとか。
こういう風に、あーぼけっとするっていう感じとか。
でもいつも通りに過ごしていると、
ここは自分の家だし結構すんなり戻ってくる感じがある。
音駒バレー部員にそれぞれ、細々とした詰め合わせのお土産を作る。
一年生とマネちゃんたちには向こうの雑貨屋さんで買った麻の巾着にスタンプを押して。
…これ、わたしたちが一年の時にその時の1、2年生に渡したんだけど、
それをみんながそれぞれの使い方で使ってくれててすごく嬉しかった。
去年の一年生の犬岡くん達も、今も使ってくれてる。
イヤホンとかテーピングとか細々したものを各々入れてくれてて…
研磨くんは、飴玉をそこに入れてる。
使って欲しいとか、そういうんじゃないけど、
せっかくだしお揃いに、と思って渡していないみんなには用意してみたのだ。
他のみんなにはクラフト紙の袋に。
カリフォルニアには美味しいもの、
わくわくするものがいっぱいあるから選ぶのが大変だった。
特にマネちゃん達3人には。
ボーイズには食べ物しばりでいいけど、
やっぱり女の子達にはいろいろ目移りする。
カリフォルニア発の小さなコスメブランドのカラーリップとか、ネイルバームとか。
マーケットにあったハンドメイドのバスボムとかバスソルトとか……
目移りするけど、食べ物も同じように渡したいわけだし。
…そんなわけでマネちゃん達には袋が2つ。布と、紙と。
それらを今日、持っていこうかなって思ってたけど、
電話での、研磨くんの、おれが行くよ、にノックアウトされたので、
大人しく家で待つことにする。