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【ハイキュー】 続・波長 【孤爪研磨】

第5章 hotdogs, layer cakes & parfeit


ー穂波sideー








『寝転がって笑っちゃってるわたしのとこにね、
大地さんがにゅんってきてね……』










あああ、思い出すだけでなんていうかなんていうか、
心臓が、心臓がぎゅうってする。
…と同時に、気持ちがしゃんとする。










『人差し指をね、わたしのおでこにとんってしてね、 集中 って言ったの』









その目が、その声が。
ほんとうに、混じり気がなくって。

迅座にその、わたしの中の笑いの渦をおさめた。








あの時どうして大地さんは夕くんや翔陽くんや、
他の烏野の部員にではなく、わたしにそう言ってくれたんだろう。









「…へぇ」

『すごい、その声がね。引き戻す感じ、あった』

「澤村クンは確かに、そういう感じはするかも」

『すっごい威力だったよ。わたしは烏野部員でも烏野生でもない上に、
大地さんはもうキャプテンじゃないのに、キャプテン〜って感じがした』

「…ん」

『クロさんの、お疲れサマンサとは全然違うな〜って。思ったらおかしい』

「うん、キャプテンだからってクロと澤村クンを一緒にはしないほうがいい」

『ふふ…』










それからお皿を洗って、研磨くんの部屋に上がる。
研磨くんが受験勉強をしてるとこ、みたことない。

今日も、いつものようにゲームしてる。





わたしはわたしで、本を読んでるけど。
とはいえ英語の本だし、ちょっと学術的なやつだ。









「穂波は何、読んでるの」

『…えっ 聞いてくれるの?』

「…笑 そんな話したそうな穂波滅多にないよね」








烏野での出来事はどうしても研磨くんに伝えたくって喋りすぎた。
遊児といた時に山で会った人の話も、研磨くんがTwitterで読んでたこともあって、すこし多く話したし。

なのに今読んでる本の今読んでるトピックが、興奮レベルすごくって。

話したい!とは思ってなかったけど、
聞かれてみると、聞いてくれるの?って言ってしまう程で。

なんていうか、話し出すと止まらない気しかしない。











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