第5章 hotdogs, layer cakes & parfeit
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『あ、そう!夕くんのストレッチ補助してる時にね…』
普段、海外から帰ってきてもそんな話してこないんだけど。
多分烏野のことだからかな、穂波がよく喋る。
いっぱい聞かせて、っていつも思うから、普通に楽しい。
冷やし中華を食べ終えて、穂波はどうもさっきの話の続きをするみたい。
だってまた、ペアストレッチの話。
『お喋りが弾んじゃって。翔陽くんもそばでセルフマッサージしながら話に入ってきてくれるしで』
…あぁ、それはうるs… 賑やかだろうな
『夕くんのね、高校卒業後のイメージがすっごい、すっごいわくわくするもので』
「へぇ」
『それで盛り上がってしまってね、ほんと収拾つかなくなってたの。
もちろんちゃんとストレッチしながらやろうと思うんだけど…』
「…笑」
盛り上がるって言っても穂波の声は絶対うるさくないし。
わりと、意識をどっちにも向かせてストレッチもちゃんと補助するんだと思う。
…けど、
『夕くんがもう、身体全体を使ってお話ししてくれるからさ』
「…ん 笑」
『そこに翔陽くんのあのキラキラの目のノヤさんかっけーとか、ジェスチャーがあったりして。
だろ?翔陽?とか言って、夕くんの動きもさらにダイナミックになるしでね』
「…笑」
『わたし、振り飛ばされちゃったの、夕くんに』
「ふはっ 笑」
『もーおっかしくって、おっかしくって、笑い転げそうになるんだけど、
みんなの邪魔なるべくしちゃダメって思うんだけど烏野のね、他のみんなはもう笑い転げててね。
力くんくらいかな、夕くんをたしなめてたの。でも力くんも笑ってて』
「…ん w」
『それでわたしももーいいやーって笑っちゃったんだけど、
夕くんと翔陽くんだけは話を続けててね、それがまたおっかしくっておっかしくって。
それでねそれでね大地さんがね…』
穂波の目が一段とキラキラする。