第2章 ふたり
「ちょ、待って!男に代われ!電話取らせたんそいつやろ!」
切ろうと耳から離した電話から治くんの声がする
そしてその電話を研磨くんがすっと取って……
「…もしもし」
「おまえ、誰?」
「…ごめん、おれだからダイジョーブ。
心配させてごめん。 …じゃ、切る。 もう我慢できない」
「はっ!?研磨くん!? なんちゅープレイしてんねん…!」
治くんの侑くんみたいな勢いの声が途切れる。
侑くんみたいに大きな声で、わーわーと言ってた。
わたしの身に何か、起きてるんじゃないかと心配して。
『………』
「…ごめん、怒った?」
『………』
「…けど、その目。 いいな、コーフンする」
『………』
「怒ってる理由は…自分が辱められたからじゃなくて、
治くんに要らない心配をさせたから。 …だよね? ごめん」
『………』
「でもちょっともう、止まれないや」
怒るっていうか、ダメだよって思った。
でもそんなわたしをみてコーフンすると呟いた研磨くんに、
わたしももれなく興奮した。
溢れる。
濡れる。
高ぶる。
「睨みつけながら、ナカきゅうって締まってる…」
眉を顰め、苦しそうに気持ちよさそうに腰を動かす研磨くん。
たまらなく色っぽい。
睨みつけてなんかないのに…
『…んッ けんまくッ……』
「…ん?」
『…もぉッ …んぁっ………』
「いーよ、イッて?」
『……んーーーッ』
身体を震わせて達した私のおでこにそっとキスを落とし、
「イッてもいいけど、ごめんね、気持ち良すぎて止まれない」
目を見てそう言うと、
深いキスをくれながら奥を擦り付けるように腰を動かす
「…ッ…… はぁ… もうちょっと……」
唇を離し、上体を起こし、わたしを見下ろしながら腰を振る研磨くん。
胸を少しだけ強めに鷲掴みにして、もみ上げながら…