第5章 hotdogs, layer cakes & parfeit
ー白布sideー
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『きゃあああ…夏のパフェもたまらん』
目をキラキラさせて、パフェのメニューを見てる。
前に一緒に来た喫茶店へ、パフェを食いに来た。
飲み物はそれぞれだけど、パフェは2人で一つを頼むから穂波に選んでもらう。
『じゃあ2つまで絞るから、最後白布くんが選んで?』
「え、やだ」
『え、そんなのあり?』
「あり」
そっかぁ…とか言って、この会話を長引かせることもなく少し考えると、
決めた!と呟いて、店の人に目配せをしてオーダーする。
『白布くんの毎日はどんな感じですか』
「…まー普通にやること多めになったって感じかな」
『受験勉強?』
「うん。でもまぁ、1年の頃からやってたし。少し詰めてるってくらいで」
『部活に勉強にホントすごい。よくね、思い出して力もらってる』
「………それは何よりで。 穂波は?あと彼氏とかは?」
『彼はね、今まで通りで受かるとこに行くつもりらしくて。特に勉強はしてないっぽい。
わたしもわたしで相変わらず。電話で話した通り、反動っていうか。ベクトル?
勉強する分、海にも行きたくって、振り子振り切れてるよ 笑』
…すげーな、相当タフじゃんそれ。
「勉強してて眠い時どうする?」
『寝る』
「…聞いた俺が馬鹿だったわ」
『…それかちょっと身体動かすかな〜 台所でさくっと一品作り置きしたり。
軽くヨガしたり。 携帯とかパソコンとか本は見ないで、長引かないやつする』
「へぇ、なんか飲んだり食ったりはしねーの?」
『時間にもよるけど… 眠いから食べようとかはないかも。
でもお煎餅食べると気がしっかりする』
「…あぁ、咀嚼な、確かに効果ありそう」
『硬いやつね』
「硬いやつな」
『でもバリボリ脳に音が響いて、食べてる間はあまり考えれない』
「あー」
そんなこと話してるうちに、飲み物とパフェが運ばれてきた。
穂波の目は興奮のあまりか潤んでる。
確かに、うまそうで、そして綺麗なパフェだなと思う。