第5章 hotdogs, layer cakes & parfeit
ー穂波sideー
パイナップルのパフェ、
それから白布くんはコーヒー、わたしはルイボスミルクティー。
「うわなにこれ」
『やっばいね、美味しすぎる…!』
パイナップルのシャーベット、生のパイナップル、
それからローストされたパイナップル。紅茶のシャーベット。
ライムのゼリーと胡椒の効いたメレンゲクッキー。
アニスの香りのするブランマンジェ、ラムレーズン。
クリームからもライムの香り。さっぱり。
そして極め付けは、プリックグルアがかかってること。
色味も綺麗。
「このかかってるやつって唐辛子?砂糖?なに?」
『これ多分、塩も入ってて、タイでの定番のやつ』
「どうやって食うのが?」
『屋台とか売り歩き?とかでフレッシュフルーツ買うとくれる。
つけて食べるの。かけたり。美味しいんだよねぇ』
「うん、すげー合うな、パイナップルに」
『このライムのゼリーと混ざっても美味しい』
本当に絶妙でおいしくって、
美味しいばっかり言って白布くんと2人でパフェを完食した。
「これ、やばかったな」
『ねー♡』
「一見変わり種風だけど、すげーまとまってるし、旨い。お前との時間みたい」
『へ?』
「…なんでもねーわ」
『わたし変わり種?』
「いやお前は変わり種じゃないけど」
『………』
「お前との時間、は結構いろんなことで溢れてるから」
『………』
「こんな感じ」
『…それは、ありがとうって言っていいんだよね?わたし、嬉しいんだけど』
「いいんじゃね、俺は貶してるつもり一切ないし」
『…ん、ありがとう』
一緒に過ごす時間がパフェみたいって言われるの嬉しいかも。
っていうかパフェで例えるのって面白いなぁ。
白布くんとの時間はどのパフェだろうな〜
「別に、俺との時間をパフェで表そうとかしなくていいから」
『 ! なんでわかるのさ』
「お前、単純だし」
『……… ケーキ買って帰る?でも明日朝出るし食べられないかぁ』
「プリンとかゼリーなら朝でも食えるんじゃね?」
『そだね、じゃあ買って帰ろ』
ゼリーとプリンの持ち帰りをお願いして、
全部を綺麗に割り勘して。
喫茶店をあとにする。