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【ハイキュー】 続・波長 【孤爪研磨】

第5章 hotdogs, layer cakes & parfeit


ー穂波sideー







「ったく、人の気も知らないで…」








部室に行くと言っていた白布くんが戻ってきて、
手にしていたビブスを自分の肩にかけたかと思うと、
結んでいるわたしのシャツの裾をほどき始める。







…?







部員のみんながちょっとざわつきながら見守ってるのを感じて、
わたしも静かに見守ろうと、思った。









『…えっ やっ 白布くんっ?』

「うっせー 変な声出すんじゃねーよ」

『へっ 変な声なんて』









白布くんは裾を解いたかと思うと、
下から一つずつ丁寧にボタンをかけていく。

見守ろうとか思ってたけど、
白布くんの指が胸のちょっと下に布越しに触れて、我に返った。
それで、変な声出すなって言われたんだ。








「これでよし」








白布くんは一度一番上までボタンをかけて、
それから一番上を外した。
そうして、オッケーらしい。

留められるのも外されるのも恥ずかしい…どきどきしてる。
っていうか今日蛍くんに脱がされたのを白布くんに着せられた感…









「お前なんでそんな顔してんの。襲うぞ」

『………』

「いやまじで。ちょっと来い、もう部室の前で待ってろ。っていうか何だよこの赤い痕」









首筋に2つある研磨くんの痕を白布くんがなぞる。









「…彼氏でもねーのに上書きしてー……」









白布くんの予想外の言葉にさらに目のやりどころ、
心の落ち着け方がわかんなくなる。









「それでこの腕の傷はなに?」

『…スケボーしてて転んだ。バス待ってる間』

「…はぁ 部室まで一緒に来い。ちゃんと処置する」

『…ん』







靴を脱いで片手に持って。
その手首を掴まれて、引っ張られてく。








洗い流したのか、綺麗な水だったのか、消毒はしたのか…
もうまるで保健室の先生みたいな白布くんの落ち着いた声に、
安心するどころかどきどきが高まってしまう。












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