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【ハイキュー】 続・波長 【孤爪研磨】

第5章 hotdogs, layer cakes & parfeit


ー白布sideー







「っ穂波さんっ!!!」







練習を終えて部室に向かおうとすると、五色のデカい声。
五色の視線の先を見ると、外の扉からひょこっと顔を出す穂波。
…うるさくなるからここまでくるなって言ったんだけど、来たいって言ったんだよな。



2、3年が穂波のとこに走ってく。
1年も、何人か野次馬?習性?わかんないけど、釣られるようにしてそっちに向かう。




俺もそっちに行こうかちょっと考えたけど、さっと部室行って迎えに来た方が早いな、と。








「穂波!」







少し離れたとこから呼びかけるとみんなが黙る。







「部室行って戻ってくるから、そこから動くなよ」

『はーい!』








意味不明に元気だけどうるさくなくて。
練習で溜まった疲労感が不思議と癒えていく。

…なんだそれ、意味わかんね。







「えっ白布さんの彼女なのかっ?」

「知らねーよ!お前聞けよ!」

「無理無理!無言で睨まれて終わるよ!」

「っていうか、臍!やばい!お腹!やばいよな!」









ちょっと遠くから見てる一年の声が聞こえるけど…
は!? 臍? 腹?








どんな格好してきてんだよ。

ここは海沿いのサーフタウンでも、
女子の臍だしに耐性のある都会の学校でもないんだぞ…

クソ、すっげー気になるけど、ここはもう早いとこ用時済ませて…







あー… もうっ








気付いたら足は穂波の方に向かっていて、
手には今日使ってないビブスを掴んでいて。








『あれ、白布くん』







相変わらずの感じで俺の名前を呼ぶ。
穂波は生成りのショーパンに丈の短いタンクトップ。
アイボリーのシャツを羽織ってるけど、襟抜きみたいにしてその上裾を結んでる。

丈の短いタンクトップってちょっと腹が覗き見れるとかじゃなくて、
ほんと、普通に胸のちょい下くらいまでしかない。
シャツもあんな状態だから腹が丸見えだ。

…クソ、こんな格好で男に囲まれても、何とも思ってない感じ。
それから全然いやらしい感じがしないとこ。
好きだけど、だめだろこれ。

シャツを着てたからビブスを被せる必要はないみたいだけど。









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