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【ハイキュー】 続・波長 【孤爪研磨】

第5章 hotdogs, layer cakes & parfeit









「あっ でもっ いやっ そっ …っか、いやでも… いやっ……」









翔陽くんがバグった。
いやっ、って何かを否定して何かを言おうとしてるんだろうけど、
一向にそれが出てこない。 あの感じ。 よくわかる。









「翔陽!心配するな!俺はあみだで決まったことを自分都合で覆すなんてことはしねー!」

「でもノヤさん…… でも穂波ちゃん……」

『翔陽くん、ごめんなさい』

「えっ あっ いやっ そんな謝っ… えっ それってどういう…?」

『そんなつもりで言った言葉じゃない。誰かと誰かを比較して言った言葉じゃない』

「………」

『翔陽くんのストレッチをお手伝いできるの、すっごく嬉しいしわくわくしてる』

「おっ おぅ!」

『ただ、夕くんの真っ直ぐな感じに触れて、さっきの言葉がポロって出ただけ。
それは、言葉のままの意味。 夕くんの補助してみたい、ただそれだけ。
不用意な発言で嫌な気持ちに、悲しい気持ちにさせてごめんなさい』







必要のない、言葉だった。
ほんとにそう思って、深く頭を下げた。









「えっ 穂波ちゃん!そんな、ごめん!」

『…いや翔陽くんが謝るとこじゃない 笑』








翔陽くんの大きな声に顔を上げると、
わたしよりずっと深く…っていうか、脚に頭をつける勢いで頭を下げてる。









「ペアでやる時交代するだろ、
穂波ちゃんができるなら日向のあとに西谷がやってもらえばいいんじゃないか?」










大地さんの、言葉。









「「「えっじゃあ俺も!」」」








影山くんや一年生の声。









「日向はあみだで勝ち取った。西谷は穂波ちゃんのご指名だ。
枠はニ枠。もうこれ以上説明はいらないよな?」









力くんの落ち着いた声。
みんながしんとする。







「はい、じゃあ〜、ストレッチ始めるぞ」









静まったのを確認して、力くんはパンパンと手を叩く。
大地さんとか力くんとか、人をまとめる力のある人、本当に尊敬する。
かっこいいなぁ、なんだろな、この安心感。















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