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【ハイキュー】 続・波長 【孤爪研磨】

第5章 hotdogs, layer cakes & parfeit









じゃあ、いいよいいよ、気にしないで。
って場合のそれはなんだろう。

沢山あるようで、意外とないかもしれない。



そんなこと気にしてたの?



って言われるとほっとするけど、なかなか自分からは出てこない。
だって、相手にとってはそんなことじゃなかったから気にしてくれてたのに、って思うと、
気にしてくれてありがとう。って、そっちに勝手に心が動く。口が動く。





Don’t worry about a thing, cause every little thing is gonna be alright.

小さなことはぜーんぶうまくいくから。
だから心配しなくてダイジョーブ。



大好きなフレーズだ。
小さなことがうまく行ってれば、大体のことはダイジョーブになっていく。

大きな悲しみを包むのは、日々の小さな幸せだと思う。
幸せとすら捉えてなくても、日々の当たり前があることが掬い上げてくれることってある。

…ってそんな大きな悲しみはまだ、経験ないけどきっとそうだ。



日々と呼べる日常がなくなってしまった場合にもきっと、
地球が健やかに在ってくれさえすれば、
同じようにそこにはきっと必ずひとつくらい、なにかしらきっとある。







『あのね、蛍くん』

「はい」

『全然違う話してもいい?』

「はい、どうぞ」

『心に深い傷、想像し得ないような深い傷を負って、笑顔を失ってしまった子。
感情を失ってしまった子。 …失ってはいないのかな、蓋をしてしまった子にさ、
笑って欲しいなって思うとするでしょ」

「………」

『きっとわたしも蛍くんも、じゃあ明るく接しよう、
じゃあ色んなことに誘って!ってするタイプじゃないと思う』

「…そう、だね」

『蛍くんだったらどうするかな』

「え? 唐突だね。 ……あの、さ、今穂波さんが想像してる設定を教えてもらっていい?」

『ん? あ、その子のね、設定か。 …うん』








冷静な質問。

こういう時の質問の的確さは、研磨くんと似てるなと思う。

履き違えないように、的を得るために。

意図的にではなく、極普通に、こういう質問がついて出る。












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