第2章 ふたり
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それから風呂入ったり
カズマとゲームしたりしてる内に心さんたちが帰ってきた。
詳しい話はまた時間のある時に、ってことで
もう遅いしカズマ達は家に帰ってった。
でもやっぱ穂波が気になるからって
心さんたちとお茶を飲みながらダイニングで座って話。
なんでかおれも、穂波の隣に。
『…うん、わたしは良いし
ちゃんと無理なくできるように大人たちがいろいろしてくれるのも分かってるんだけど』
「うん」
『やっぱ気になる。 そもそもわたしが家にいなくてカズくんが家にいる場合はどうなるの?』
「それは穂波がアキの家使うって話が出てる時点で
アキは地元の友達に声かけてちょこちょこ家に寄ってもらうって言ってたんだよね。
家に男の気配ないと何が起きるかわかんないから、って。
アキ、いきなり過保護なとこあるから」
『そうなんだ』
「あと、海外の友達のステイ先として部屋も開けてあるから短期滞在する人もいるだろうし。
庭にランプもあるしスケーターが一緒に家にいてくれるってことは普通にできると思うよ。
14になるまでの一年半くらいのことだし」
『うん、なんか仰々しいことしなくてもきっとするするっと
ことなく自然に上手くいくんだろうな、とは思う』
「でも穂波には自分の予定組むにもカズマのことを考えて動かないといけなくなるわけだし
カズマには癪な言い方になるけど、シッター的な要素もあるわけで。
だから、報酬はだすって向こうのスポンサーが言ってるらしいよ」
『いやそれはいらないけど、逆に普通にバイトとかはしたいからさ
そういうのも良い具合にできるといいなとは思う』
「そうだね、穂波のやりたいことを我慢しなきゃいけないって状態はなしで、とは伝えてる」
『うん、ありがとう。 カズくんと暮らすのとか
カズくんのスケボーをカリフォルニアでみれるのとか
っていうかサーフィンも、一緒にいっぱいできるのとか最高すぎるから。
それ以上に何を望むのって感じだけど、そう言ってもらえると嬉しい』
「…研磨くんは特に心配ない?
カズマはまだ11歳とはいえ結構マセてる上に穂波にベタ惚れだから。
毎日一緒にいることになるわけだし
宮城の月島くんだっけ?とスノボに行ったのとは状況が違ってくると思うんだけど」