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【ハイキュー】 続・波長 【孤爪研磨】

第5章 hotdogs, layer cakes & parfeit


ー月島sideー






「…はぁ、ただでさえ身長差があるんだから、そんな顔で見上げないで」









実家で、僕の部屋で、親公認で泊まりに来てて。
なのに彼氏がいることまで親も知ってて、手が出せないとか。



綺麗な形の黒いTシャツ。丈は短め。
ハイウエストのブルージーンズ。

カジュアルでシンプルで、でも崩れてない。
サイジングがばっちりなのもあるのかな。
それとも姿勢の良さだろうか。

シンプルな格好が小綺麗にかっこよく着こなせるのはいい。

前より明るくなった髪の色もよく似合ってる。
なんだろな、この人の、カジュアルだけど品がある感じ。好みすぎる。









「…どうぞ、入ってください」

『あ、うん。お邪魔します』








固まってた穂波さんが足を踏み入れる。
扉をガチャと閉めたところで我慢できずに抱きしめた。









「あー押し倒したい」

『なっ』

「なっ、じゃないですよ。自分だって彼氏のこと押し倒したりするんでしょ」

『へっ あっ はい… 度々…』

「…ぷっ 度々とか、そういう情報結構です」

『…はい』








あー、もうキスしたいけど最初から飛ばしすぎてもね。
最初から約束破っても仕方ないし…

でも… っていうか… 合宿で赤葦さんと何があったの?とか聞きたいことは結構あって。
彼氏でもないのに、やっぱりどこか彼氏面してしまうとこがある…

まぁ、好きだからしょうがないんだよ。









『あっ 蛍くんあのね…』

「はい」

『えっと…ちょっと離してもらってもいい?』

「…いやです」

『…ん、じゃあ、いいよ』

「…はぁ、ほんと、なんでそういうとこ、素直なんですかね。
いや!離して!とか言えばいいんじゃないですか?」

『だって別にそんな感じじゃないし』

「…別に抱き合うなって言われたとかじゃない?」

『へ? あ、ん? 多分、それは言われてない。
そうじゃなくてね、渡したいものがあるの、蛍くんに』







…なんだ、そういうことか。
部屋で2人きりでハグとかだめ、って流石に言われたのかと。












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