第5章 hotdogs, layer cakes & parfeit

ー穂波sideー








「ほーん、ええなぁ！俺もしたいなぁ… なぁ研磨くんちゃうやつでもするん？」









侑くんはどうしてあんな質問してきたんだろ…










『あ、侑くんもしたの？』

「はぁ？？」

『昨日』

「…何を？」

『んと、その…… ナンデモナイ』

「………いやしてへんよ、俺一途言うたやん」

『あ、うん、ごめんね。　…変な質問』

「いや変な質問んしたんは俺やでな！別にえーよ！」

『…ん、なんでそんな質問したの？』

「お告げがあってん。ほんで聞いてみよかな、思た。
っちゅーか、電話する口実が欲しかっただけや。声聞けるだけで嬉しいからな」

『うん、わたしもなんか元気出た』

「ん？　元気なかったん？」

『ううん、元気だよ。
あ、でもちょっと想像して寂しくなったことがあったけど、考えないようにしてる』

「ふーん？話せることなら話してな」

『うん、ありがとう。今は泣きたくないからやめとくね』

「泣くようなことなん？」

『ちょっとね、娘の結婚式で泣くお父さん的な感じかな』

「…？　なんやようわからん」

『うん、気にしないで　ってここまで言っておいてなんだけど』

「ま、ええわ。　ほんならうまい弁当作ってな！
あ！また川行って弁当食うんとちゃうやろな？」

『…また？　あ、でも、うん、川行くよ』

「そーなん！ならフォローしとこかな」

『…？』

「ほんなら、またな。　大好きやで、穂波ちゃん」

『…ふふ、ありがとう。わたしも大好きだよ、侑くん！じゃあね！』

「…っだぁぁぁ〜　切るわ、もう……」









侑くんはよくわからない声を発してから電話を切った。
ささっ、サンドイッチを仕上げていこう。