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【ハイキュー】 続・波長 【孤爪研磨】

第5章 hotdogs, layer cakes & parfeit


ー穂波sideー







「次やったらまじで襲うかんな!」








ぎゅうと下から抱きついてしまって、
遊児は身体を話しながらそう言った。








「いやちげーな、次やったらそれは襲うじゃねーからな」

『…んだね』

「否定しないのかよ」

『それもそうだなって、納得しちゃった』

「………穂波!弁当作ってー!ウインナーのやつ食いたい!」







ウインナー手作りするわけじゃないし、パンも手作りじゃないし。
本当に、誰にでも作れるホットドッグなんだけど、頼まれたら、そうするか、ってなる。
だって、



『うん、遊児とおばあちゃん家で過ごせるから、東京でパン買ってきた。
ミニホットドッグにちょうどいいのも買ってきたよ』



そう言うと、




「やったー!穂波の作るのが一番うめーんだよなー!」




って。
ほんとに簡単な、玉ねぎすら載せないホットドッグを、
昔から遊児はわたしのが一番って言ってくれる。





…って言うか





なんか今思ったんだけど…






いややっぱやめとこ。考えたら泣きそう。








『サンドイッチ弁当にしよう!遊児も一緒に作る?』

「俺はちょっとばあちゃんに頼まれた庭のことやってくるわ!」








そう言って遊児はつっかけを履いてお庭に出て行った。
さくさくっとサンドイッチ弁当を作ろう。

おじいちゃんとおばあちゃんの分も小さく作るんだ。









台所に行くと、机の上に置きっぱなしにしていた携帯がちょうどなってる。
侑くんからだ。

部活、休みなのかな?
いやでもインターハイ出るし休みなことないか。休憩中?





『はい、もしもし』

「穂波ちゃん!久しぶりやな!」





侑くんとはちょこちょこ電話してる。
レッスン帰りに一人で夜道を歩く時、電話してなって言われて。
いつもいつもはしないけど、楽しいから週に一度はしてるかも。
侑くんからも電話がきたりしてそれ以上することもある。

駅に着いたタイミングや家に着いたタイミング
さくっと終えれるのがまた、心地よくて続いてる。

でもたしかに、夏休み入って電話してなかったな、とぼんやり思う。







『ほんとだね、侑くん、今日部活は?』










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