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【ハイキュー】 続・波長 【孤爪研磨】

第5章 hotdogs, layer cakes & parfeit


ー遊児sideー







『遊…児?』







ぽかんとして、俺を見上げてるけどさ。

今までだってこうやって、くっついて、
こうやって戯れあって過ごしてきたけどよ。

なんかもう、穂波どんっどんエロくなってくし、
相変わらず可愛いし、一緒にいてすっげー楽しいし?

俺らもう部活も引退して、
いよいよ高校も終わるのかーみたいな空気が流れてて。

そっか穂波はアメリカ行っちゃうのかー、
今までも毎日一緒にいれる距離ではなかったけど、
なんかいよいよ大人になってくんかーみたいな、
焦り?寂しさ?みたいなの感じる。






そんな中でも相変わらず無防備で俺にいろいろ曝け出す穂波。
しかも、ちょいちょいやっぱ俺のことそういう風にも好きだべ?
全然できるべ?そういうこと、って思わせる目で俺のこと見てくるもんだから。







このまま強引に行っちゃおっかなーとか思うけどさ。








でも穂波が悲しくて泣くのは極力見たくないし、
自分が原因にはなりたくないからなー









「チューしようぜ、穂波!」








結局こう言う感じで、持ってくことになんだよなー
あーヘタレか?俺はヘタレか?







『いーよ、って言いたくなる。わたしね、遊児のこと、ほんとに好きだよ』

「…はーーーー!?」






なんかいつもとちょっと違う穂波。

いつもなら…どうしてたべや?
何言ってんの?って軽さを持たせながらかわして、それでも真っ直ぐ返事をしてくる。

でも今日は、なんかちげー。








『…なんとなく、そう思った。いく通りもの組み合わせがあったんだろうなって。
でも今はね、それがないんだな、っていうのもわかる。
でも、でもさ、それは窮屈なんてものじゃない。1ミリも』

「…? 穂波何言ってんの?」

『それどころかまた、一段と広く広がっていく感じがする。
深くて広くて高くって、気持ちいいところ』

「…?」





さーっぱりわかんね! けど…





「気持ちいいは最高!楽しいは正義!ひゃふー!」

『ね!遊児大好き!』






そう言って穂波は俺の首に腕を回して抱きついてくる。
ぐいっと引っ張られて覆い被さるような姿勢になる。





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