第5章 hotdogs, layer cakes & parfeit
「勃った」
『え?』
「気持ちよすぎて勃った」
『ん?』
「勃起した」
『えっ… いやでもわかる、わかるよ…』
わたしも、そのくらいに気持ちいい。
「だよな!そうなってくるともうこれは3Pだな」
『あはは!そっか、そうかもね!笑』
「地球とエッチしてるみてー!っつって、今やっばいくらい気持ちよかったじゃん?
いやもーこれ3Pじゃんな!一線超えたべ、俺ら!」
『それを言ったらもう何度も超えてるかも』
「んー?」
『遊児とはほんと、小さい頃から気持ちいいこと一緒にいっぱい経験してるもん』
「だな!だべな!」
他の人とだったら照れてしまうような会話も、
突っ込まれてしまうような会話も、
遊児とはあっけらかんと進んでしまう。
はしたないかな、とか思うけどでもそんな下品だとは思わない。
あっけらかんと、わたし達はこの自然を謳歌してるんだ、いつも。
『遊児大好き!』
「うっわ、穂波ちょっと今はやめろっ!!」
思わずいつものように抱きついてしまうと、
太ももに当たる遊児の硬いもの。
『あだっ ごめんっ』
咄嗟に手を離せばぐいっと腰に手が回されてまたくっつく。
「いややっぱ、なんもしねーから、このまま。俺も穂波が大好きだべや」
『…ん』
そう言って少し川の中でハグをする。
汗や川の水で薄くなったけど近づくとやっぱり香る遊児の香水の匂い。
すーっと息を吸い込む。 それから吐き出す。
「…ッ ちょっと穂波、息かけんのはやめろ」
『あ… ごめん… 遊児の香水の匂いすき』
「…だーろっ!中3の時に買いに行って以来これ。まだしばらくこの匂いでいけるよな?」
『ん?どういう意味?』
「なんか高校の時の匂いのままとかガキっぽいかなーとか思って」
『えーこの匂いはそんなことないない。20代になっても素敵な匂いだよ。
むしろ20代くらいから、より素敵に香りそう』
「ん!じゃあ、このままこれで行く。
これさ、これなら穂波大丈夫そうだなーって、穂波のこと考えて選んだんだぜ」
…へ、そうだったんだ。
そんな風に、中学生の頃から考えてくれてたんだな。
わたしはほんと、幸せ者だ。