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【ハイキュー】 続・波長 【孤爪研磨】

第4章 宇治金時


















目が覚めると、穂波はいない。
母さんと台所かな…

夏休みは基本おれが一番最後に家出るから、
朝ごはんも別に、一緒に食べないんだけどな。

どうしようかな、穂波上がってくるかなとか思いながら
ベッドの上でゲームの電源をいれる







しばらくゲームしてると、そーっとドアが開いた。







『あ、研磨くん起きてる。おはよう』

「…ん、おはよ」







黒いロング丈のワンピース。初めておれん家に来た時に着てたやつ。

似合うし、穂波の露出はエロくてもいやらしくないし、
このワンピース、すき。

でも背中がぱっくり開いてて、それで宮城まで移動するの…
ていうか月島の家それで行ったりしないよね……
白布ってやつにも会うって言ってたし。
…遊児は良いんだけど。慣れてるだろうし。








「…あれ」

『…ん?』








背中を向けて鞄をガサゴソし始めた穂波が振り返る。









「背中、見えてない」

『…これ重ねたら変かな?』

「ううん、変じゃないけど」

『好きじゃない?』

「ううん、すき。おれといない時はそっちがいい。 …日本では」

『ん!』








背中全部は覆ってないけど、それでもわりと見えてるけどでも。
なんか下に重ねてきてて、本来見える半分は隠れてる。
多分日本でも海の側とかでは、水着にこれとか。
見えない下着とかつけるんだろうけど… 普通に日本の街では、これくらいが安心だ。








「でもどっちもすきだよ」

『ん?』

「背中見えるのもすきだよ」

『へ?あ、うん…わかった……』

「…ふ」







鞄をかさごそし終えるとすすす、と四つ足でおれのとこ、
ベッドまで近づいてくる。 …かわいい








『おはよう、おはよう、研磨くん』








そう言って強請るように顔を近づけおれを見つめる
後頭部に手を回してぐっと引き寄せキスをして、ゆっくり離すと。
満足そうに微笑む。








…はぁ、だめだ。









朝からいちいちかわいい。









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