• テキストサイズ

【ハイキュー】 続・波長 【孤爪研磨】

第2章 ふたり







「…ん? うまい」

「あ、そっか。 研磨無理かと思った」





パクチーの葉っぱ一枚とフォーとをずずっと口に入れて咀嚼し飲み込むと、
研磨くんはそう言った。 何を警戒してたんだろ、って感じで。

それから小皿に置いてた残りをどさっとフォーにかけた。





「…あ」

「…」

「臭いキツ… これがパクチーのにおいなの」

「…」

「…あんま考えずたべればいいのか。カズマもふつうに食べてるし」





ちょっとヒヤッとしたけど、
研磨くんは普通にフォーを食べ終え、
お汁も全部飲んでくれた。






「ごちそうさま」

「穂波、一緒に皿洗いする」






カズくんがそう申し出てくれて、
一緒にお皿を洗って、五穀茶を淹れる。






「研磨、アイス食べよ」

「…あ、うん」






お茶とアイスの実を持って研磨くんの元へ。

カズくんが桃。
研磨くんがメロン。
わたしが葡萄。







「おれ、アメリカ行く」






何粒か食べたとこでカズくんが口を開く。






「…」

『…?』

「来年の夏から。カリフォルニア」

『へ?』

「…アキくん家」

「…」

『ほ?』

「…笑」

「向こうにスポンサーできたし、やっぱ環境が全然違うし、それに…」

「…」

「穂波行くじゃん。だからアキくん家なら行くって言った」

「え、一人で行くってこと?」

「うん。お父さんもお母さんも日本」

「学校は?カズマって今、小5? 来年小6?」

「うん。ちょうどアキくん家あたりはmid schoolが12-14の歳だから、中学から入るってこと」

「…へぇ」

『ガーディアンは?』

「…後継人?」

「アキくんの仕事仲間で友達のサーファー夫婦がなってくれる。 …でも」

『…』

「穂波と一緒に住む、アキくん家に」

『…ほぉ ちょっと待って、全然ついていけない』

「…いい?研磨」

「…いやそれは、おれは関係なくない?
カズマの親と穂波の親とアキくんとその、後継人と、
あと穂波が良いなら別にいいんじゃないの」

『…え、ちょっと待って全然ついていけない』







なんかいろいろ細かく言っていくと気になるけど…











/ 1061ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp