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【ハイキュー】 続・波長 【孤爪研磨】

第4章 宇治金時








『わ、クロさん!』

「う〜ん、期待通りのかわいい顔♡」

「穂波ちゃんおかえり」

「鞄大きいね、そこら辺適当に置いてね」







クロさん、研磨くんのお父さん、お母さんが口々に声をかけてくれる。
…ああ、なんかあったかい。 ほわほわがましましだ。









「汗かいてるよね。先、お風呂入る?」

『先?』

「アイス、買ってきてあるよ」

『あぁ!そうだった』








レッスン後に研磨くんのお家に泊まれること、
その上クロさんにまで会えてって、それだけでもうなんていうか、
ミッションコンプリートじゃないけど、満たされてた。








『みんなはどんな感じ?』

「俺と父さんは帰ってからシャワー浴びたけど、母さんはまだ」

『クロさんは?』

「俺?俺はまだだから一緒に入ろっか〜♡」

『…ふふ、そうじゃなくって、まだ帰らない?』

「いやね、それがそろそろ帰らないとなんだなぁ」

『そっか… じゃあ、先にアイス食べる』

「ん、クロのもあるよ、食べてく?」








それから5人でアイスを食べる。

前もこの5人でアイス食べたなぁ。
あの時はお母さんが買ってきてくれてて、
それからクロさんの将来のイメージを初めて聞いたんだ。
かっこいいなぁ、って思った。

今日は、研磨くんが黒糖バナナ、クロさんがコーヒーとくるみ、
お母さんがパイナップル、お父さんがブルーベリー、わたしがミルク。

研磨くんが買ってきてくれたんだけど、
研磨くんの思惑通りのをそれぞれ指さしたみたいで、
研磨くんはその瞬間少し、満足そうな顔をした。








「ほんと、ここのアイスうめーな」

『ねぇ♡美味しい』

「…グラニタもやってたよ」

『あぁ… 宮城から帰ってきたらきっと行こうね』

「…ん」






クロさんの大学での話、夏休みの予定。
研磨くんの志望校のこと。
わたしのSATの進み具合、9月にSAT受験してみること。
いろいろ、話は尽きない。クロさんも結局ずっと、いる。






「あ、TOEFLはどうだったの?」





前にお邪魔した時に受ける前だったからその話をしてたんだけど、
覚えててくれたみたいで、研磨くんのお父さんに話を振られた。










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