第4章 宇治金時
*あれま、微裏になってしまいました。このページのみ。
ー研磨sideー
昨日はあれからソファで2人とも寝落ちちゃって。
夜中にもぞもぞして触り合ってはっとして、
部屋までのそのそ歩いて。
どさっとベッドに横たわると、
さっきの続きと言わんばかりにどちらともなく求めあって、
2人とも半分寝てるような状態で身体を重ねた。
なんかあの、ぼんやりした状態でエッチするの、
しようと思ってもできないやつだし、
すごい気持ちいいんだよな。
それで今、目が覚めたら穂波がいる。
いないことも多いからいるといつも、あ、いる。ってなる。
おれに背を向けて本を読んでる。
腰に手を回してぎゅっとすると読んでるページに指を挟んで、
片手をおれの手に重ねる。
それから首をこちらに向けて、
『研磨くん、おはよう』
って、また花が咲く。 朝から綺麗な笑顔。
「ん、おはよ」
って言いながら、生理現象でむくむくしてるのを押し当てるようにしてしまう。
しようと思ってるんじゃないんだけど、だって柔らかいし、
たとえ柔らかくなくてもなんていうか、穂波に当たってるだけで気持ちいい。
あー、毎日一緒に朝迎えるってどんな感じだろ、とか。
またふわふわしたことを考えてしまう
少しの間そうやって過ごして、
そうやってってのは穂波はおれに背を向けたまま本を読み進めて、
おれは後ろからぎゅってしながら押し当てて…
って改めて説明するとすごい馬鹿っぽいけど…しょうがない。
穂波といるとほんとただの男だもん、おれ。
ある時パタンと穂波が本を閉じて。
ヘッドボードに手を伸ばして本を置きながら、こちらに身体を向ける。
その動きによって擦られて気持ちいい。 …ばかだなおれほんと。
穂波はおれの首に腕を回し、片脚をおれの臀部あたりにかける。
絡みついてこようとしてるみたい。
ぐっと腰をさらに引き寄せると、穂波のそこにおれのが当たる。
穂波はちょっと上目遣い気味でおれを見つめながら、
多分、敢えて腰を動かさないでいる。
おれがくいくいと動いちゃうのを多分、楽しんでる。