第2章 ふたり
ー研磨sideー
穂波は買い物に行った。
よく動くなぁ、とか。
でも、だらだらするのもすきだし、いっぱい一緒にだらだらするし。
動いてても、ごろごろしてても纏ってる空気が変わんない。
せわしくない。 すき。
おれは室内に移動してゲーム。
新しいのおもしろいのが春に発売されたからそれ。
ーピーンポーンー
わ。チャイム。
なんで一人で穂波ん家にいるとチャイムなるんだろ。
また周平かな。
画面を見るとカズマだった。
あ、そっか。
マサキさんと蘭さんは心さんたちといるのか。
え、でも穂波何も言ってなかったけど。
「あ、研磨だ」
インターホンはもう無視して扉を開けるとカズマがそう言う。
「…ん。穂波今買い物行った。 夕飯食べてくの?」
「うん、お母さんが用意してくれたのもあるけど…穂波の食べたいと思って」
「軽いのにするって言ってたけど、蘭さんが作ってくれたのも持ってくれば?」
「…えー 今来たのに。 …でも穂波が帰ってきても同じこと言いそうだしそうする」
そう言ってカズマはさーっとスケボーで家に帰って、また戻ってきた。
そのちょっと後に穂波も。
『わー、カズくん。夕飯食べにきたの?』
「うん、いい? お母さんが用意してくれた置き弁も持ってきた」
『もちろんだよ、もうちょっと後でもいい?』
「うん。 …あ、研磨どこまですすんだ?」
それからおれらはソファでゲーム、
穂波は色々動いた後で、MacBookを持ってきて勉強してる。
いつに間にか燻製器も片付けてくれてた。
一つもイライラした素振りをとか見せず。
ほんとにいつもご機嫌だ。
自分の機嫌を自分でとってる。
…すき。