第4章 宇治金時
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万が一のために下着の替え持ってきておいてよかった。
ほんと、研磨くんの手にかかるとすぐにこうなっちゃうから…
シャワーを2人で浴びながらいっぱいキスをした。
それから脱衣所で身体を拭いてると、
「穂波、エプロン持ってきたの?」
研磨くんがよくわからない質問を。
『…うん?持ってきた』
「…ふーん まぁいいや、普通で」
『…ん?』
「服着ないでエプロン着てたらムラムラしそうだなって思って」
『なっ…!』
裸エプロンってやつ?
たまに研磨くんこうやってどこか崩壊するというか、
エロ親父みたいになる。
その普段とのギャップがたまんないんだけど…
和装好きとか、裸エプロンとか…
研磨くん… なんていうかそれって…
「でも、それはほんとにおれの家とかまでとっとく」
『へ?』
…とっとくんだ。 いつかするの? え? よくわかんない…
「…笑 服着ないの?」
『…あ、着る …よ』
突拍子もない研磨くんからの話題に動きが止まってた。
着替えを済ませて、台所へ向かう。
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『できたー』
研磨くんが机にお皿とかは用意してくれてて。
真ん中の方のスペースに作ったものをどどんと並べてお昼ご飯。
冷静ジェノベーゼ(生ハムとフレッシュトマト)、セビーチェ(タコ、鯛)、
きゃべつの豆乳ポタージュ、ルッコラと2色オリーブとすもものサラダ
「すももの匂いがするなって思ったけど」
『うん』
「サラダに入ってたんだ」
『うん、お口に合うといいんだけど』
オリーブオイルと塩胡椒だけをかけた極々シンプルなサラダ。
果物の入ったサラダがすきだ。
果物はそのままが一番。
その次はサラダかアイスって、多分加熱したのより格段に非加熱のがすきなんだろうなと思う。
加熱したのも大好きだけど。
「…タコうま」
タコをよくよく咀嚼して飲み込んでから研磨くんがつぶやく。
わたしも、と口に運ぶと、確かにこのタコ美味しい。
おいしいねって言い合いながら食べれるのって幸せだ。