第4章 宇治金時
『研磨くッ……』
「んー?」
わかってるくせに… いじわる…
『もっと、ちゃんとッ …触って?』
「………」
『…お願い?』
「…ッ」
観念してくれたのか、ウエストに手がかけられてそのままするすると下着を脱がされた。
やっと触ってもらえるって期待に、腰が勝手に浮く。そしてナカがキュってする。
わたしの身体は研磨くんの指が大好きだから。
「…ふ 」
小さく笑って研磨くんはタンクトップを捲り上げ脱がせてくれる。
ブラだけをつけたまま、の状態。
「穂波はアメリカに行くとさ…」
ブラの上から擦るように撫でながらまた何か研磨くんが…
そんなことより、もっと直接、触って欲しいのに…ってなっちゃう のに、
それなのに、
『んふぅ……』
布越しでもちょうどいい力加減で触れてくるから、ちゃあんと感じてしまう
「こういう格好で外歩くの?」
『へ?』
こういう格好ってわたし今、ほぼ裸…
「あ、ちがう… 海じゃないとこでも上は水着だけとか」
『…ん、そだね …ん、そだよ』
水着じゃなくても、ブラトップみたいなのだけだったり、
お腹出るタンクトップだったり…
Tシャツとかミニワンピースだけ羽織って下は水着のままだったり…
ビーチサイドなら、普通にそれで移動しちゃうことも多い
いつもどこでもじゃないけど…
でもそれって結構関東のサーフスポットだったら普通に日本でも…
とか思うけど言わないでおく
なんかもっといじわるされる気がして… それもそれでゾクゾクするけど、今はもう、欲しい
「…ふーん じゃあ」
そうつぶやいて研磨くんは、水着の日焼けあとの境目くらいかな、
多分隠れないあたりにまた、吸い付いた。
『…んっ』
胸元に吸い付きながら、腕を伸ばして膝をさわさわやわく触れてくるものだから、
なんだか予想外の刺激に身体が小さくピクッと跳ねた
触って欲しいとこに触ってもらえてないのに…
なのにこんなにいちいち反応してちゃ、触ってもらえないままかも…