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【ハイキュー】 続・波長 【孤爪研磨】

第17章 正体


ー影山sideー







穂波さんがいた。
で、抱きしめてくれる。

…なんだっけ、サグじゃなくて… パグでもねー…

ハグ。







俺もがっと抱きしめ返す。
何も考えられなかった。







『…わ』

「…会いたかったっす」

『………』

「…触りたかったっす」

『…ん、と』

「…触ってほしいっす」

『…ん、はい』







抱きしめる力が強すぎたのか、
穂波さんは逆に腕の力が抜けていくみたいになってた。

その腕にまた力を入れて俺のことを抱きしめてくれる。






真っ黒じゃねー、墨黒?のリネンのショートパンツ。黒いビーサン。
リネンって素材は姉ちゃんが服くれて、教えられたから覚えた。

それに同色の綿素材のTシャツ。
ゆったり目のシルエットだけど着丈が短い。
抱きしめてると、直接腹に手が触れる。










「…会えました」

『ん、会えました』







腕の力を抜いて身体を少し離すと
穂波さんは身体を寄せたまま俺を見上げる、かたちになった。









顎に手を添えて、







唇で、唇に触れる。

…やべ、穂波さん言ってた通りだ、やわらけー。
指で触れるのと全然ちげー。

こっちの角度にするとどーなんだ?とか、
何も考えらんねーはずなのに考えてて、
唇を離してはいろんな角度で触れていく。







…すげーな、気持ちいい。
口ん中はどうなってんだ…
舌で穂波さんの唇の割れ目をなぞると、
穂波さんはキュッと口に力を入れて、
とんとんっと俺の胸を叩いた。









『…待って、影山くん』

「…あ、すいません。 はい、待ちます」

『…ありがと。 影山くん、やっぱりキスもじょうz…じゃなくってえっと、なんだっけ』

「………」

『そう、ジュノ! …って、ジュノ〜』







ジュノはカメラをのぞいたままこっちを見てた。







穂波さんとジュノはしばらく英語で喋ってた。
ジュノは俺に喋ってくれてた英語とは違う言語なのか?ってくらい速く喋ってて
多分言葉選びも違う感じで、さっきもだったけど一層何言ってるのかさっぱりだった。
わかったのはケンマって孤爪さんの名前が何度か出てきたことくらいだ。








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