第4章 宇治金時
*裏(〜P109)
赤面してうろたえるわたしを尻目に、
研磨くんは下から上へと首筋を舐め上げる
耳を甘く噛み、ぴちゃぴちゃと水音をさせたり
その間手は上でも下でも焦ったく動きまわる
触られてるだけで気持ちいい、けど…
焦ったい、もっと、中心に来て欲しい…
「…ふ めちゃくちゃにするって言ってるのに、そんなもの欲しそうな顔して大丈夫?」
『…だって…… ンンッ……』
「…ん? 続けて?」
『けっ 研磨くんが…』
「…おれが?」
『すきすぎるから、かっこよすぎるから、欲しくて欲しくて仕方ないの』
「………」
『なかにもあとつけるって……』
「………」
『どういうこと?』
「…中で出したいくらいだけど、そんな馬鹿じゃない」
『………』
「ただ、おれのことが欲しくて苦しいくらい欲しくてってさせる」
『………』
そんなのもう、いつもずっと、だ。
それなら、大丈夫だ。
「…あ、それなら大丈夫だって思った」
『…っ! ひぁっ…』
考えてることを言い当てられ、
同時に胸の突起を服の上から押し潰すように撫でられる
「おれで、いっぱいにしてあげる」
色っぽく、それはそれは色っぽく研磨くんが耳元で囁く。
まだ核心的なところには触れられてないのに、
胸だってまだ布越しにちょっと強く触られただけなのに、
わたしの身体は小さく跳ねた
「…いやだって言っても、やめないからね?」
…研磨くんでいっぱいなのもいつものことだけどでも……
今更ながらちょっと、怖くなる
「…ん、やっとわかった? 今日はほんとにほんとに、おれのだから」
やっと状況掴んだ? ま、今更どうこう言っても逃げられないけどね。
そんな風にもとれる言葉をあくまでも優しく且つ淡々と言い放ち、
研磨くんはわたしの耳を舌と唇で犯していく。