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【ハイキュー】 続・波長 【孤爪研磨】

第16章 釘


ー研磨sideー










6月16日(火)
午前、大学。










「孤爪、ため息。めずらしいな」

「…あぁちょっと。 ちょっと計算ミスしたかも」

「…え、なに、株?」

「…いや、株だったらいいんだけど」








取り返せるし。









穂波からも侑くんからも連絡は来てない。
でも昨日寝る前、穂波は月曜の朝、セッション行く前にちょっと電話して。
セッションのあとあのビーチに行くって言ってた。
だから予想通り会えたんじゃないかな、とか思ってる。



それはいいんだけど。




今、振り切ってハイみたいな状態の穂波が海に入って。
そこに誰がいても化学反応みたいなのは起きると思うんだけど。

日本からの友達、ってもの自体久々の、
いわばこの夏会う日本の友達第一号が侑くんなのって、すごい危険な気がしてきた。

おれも4ヶ月以上会ってなくて。
その間誰かと遭遇とかもなくて。

そこに侑くん。
しかも偶然を装って再会。
からの海。

穂波と侑くんの関係性。

……これちょっと進んじゃわない?

形勢逆転、みたいな。
押し引きみたいな。
自然と起きる気がする。

2人とも遊びながら。

…意図せず。2人とも、自然なままで。










どこまでを許容しよう。
線引きはどこから?

そんなことまで考えだしてる自分がいて、
いやそんなに?いやでもそうだよな、とかって自分の内側再確認みたいなのして、
気付いたらため息ついてた。










でも、先に気づけてよかった。
シミュレーションする時間があるのとないのとじゃ、
報告されたときの心の騒ぎ方が全然違うから。









今カリフォルニアは18時くらいかな。
そろそろ、海は上がって車にいるかな。











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