第44章 その琥珀糖の味は…　※R-15

「聞こえない…んだが？
あげは。ちゃんと言わないと、
ずっと、このままだぞ？いいのか？」


ずっとお預けしてる状態で

焦らしに焦らされて

とっくに我慢の限界なんて

超えて居そうな物を…


「俺でそうなりたい…とは、
言ってはくれないのか？」


そう更に　杏寿郎が

私からの　その言葉を欲しがっていて

それを言わないと　そうしないと言われて

顔を見られたくないと

そう思ったのか

あげはが口を俺の耳元に寄せて来て

囁きかけて来た


「お願いっ…杏寿郎、
おかしくなっちゃう…ッ。
イキ…、たいのッ、
杏寿郎に…、イカせて欲し…い」


自分で望んで言わせて置きながら

その言葉の破壊力に驚いてしまっていた


ただ　ここまで煽られてしまっては


その望み通りに　そうさせるだけでは

こちらも収まりが付きそうにないのだが


「なら、声は…抑えられるな？あげは」


スルッとあげはの腰に両手を添えて
そのままグッと彼女の腰を引き寄せて

自分の足に彼女のその部分を
押し付けて行って圧を掛けると


ガクガクと彼女が身体を震わせて

慌てて自分の口を塞ぐから

「ふぁ、んくぅ、ん゛ん―んんッ」

「あげは。
声が抑えられそうにないのならば。
俺の寝巻ごと、肩でも
噛んでくれても構わないが？」

そう提案すると泣きそうな顔をしながら
そんな事はできないとでも言いたげに
首をふるふると横に振って来るから


またそんな姿を見せる彼女を
可愛らしいと感じてしまって


愛おしさが募る


もう　俺の方は許しが得られるなら

このまま　一層の事　なりふり構わず


大きな声で喘がせてでも

そうしてしまいたい位だが…


いかんせん　彼女は俺が堪えがない分


変に頑なで

変な所で堪えがあるからな　あげはは

こんな身体をしていながらに

我慢せずともいいものを…と


逆に感心してしまって


そう思わずに居られないが