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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第44章 その琥珀糖の味は… ※R-15




俺と彼女の交わした約束では

彼女がそうなって果ててしまえば


俺はあげはにこうして触れる事も

許されなってしまうからな


彼女の声を誰かに

聞かせてしまうのは 不本意だし

堪えさせるのも
俺としては不本意であるのだが


もう少しばかり 今は

そうなれそうで そうなれない

もどかしい快感に身体を震わせて


声を抑える 君を…
自分の目に焼き付けて置きたいと


そんな事を願ってるんだから


俺も相当に どうかしてるな


もし この

膠着した均衡を破る術があるのなら


「あげは、
腰が振れてるが?物足りないか?」


そう自分で彼女が達してしまわない様に
与える快感を制御して置きながら
わざとらしくあげはに問いかけてみる


余り焦らし過ぎると
泣かせてしまうかも知れないが


それが俺に許されているならとも

欲張りたくもなるが…


この制限された状況下で

最大限の彼女を欲張りたいと思う


俺を浅はかで厭らしい男だとでも


笑って貰いたいが…君に


ブンブンとあげはが
首を左右に振って来て

何かを否定してるのは分かったが


目に涙を溜めながらも
乞う様な視線を俺に向けて来て


自分の口を押さえていた手を自分で緩めると


「も、やっ、だぁ…、無理っ、
んんっこれ以上はぁ…ふぁ、ああんっ」


無理とは何が無理なのか

声を抑えるのが無理なのか?

それとも

俺が悪ふざけをして達さない程度に

刺激をしてその時間を欲張ってるのが

バレてしまったのかと

そう杏寿郎が内心考えていると
片手で口を塞ぎながら

ギュッと俺の寝巻を
あげはが握りしめて来て

片手で声を抑えていた方の手も
しっかりと塞ぐのではなくて

手を返して指先の部分で唇を
キュっと押さえていて

そのあげはの姿に 
何とも言えない艶めかしさを憶えていると


「ダメっ、杏寿郎ぅ、
もう…これ以上、ダメ、はぁあん」



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