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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第6章 無限列車にて 後編


スッと刃を返してあげはが
日輪刀を構えた

「鏡の呼吸 壱の型 鏡面」

何なんだ?あの女 ふざけてるのか?
あんな 体のどこにも
力の入ってない様な
隙だらけ…の 構えで
俺の技を受けるつもりか?
体がバラバラに弾け飛ぶぞ?

空を打つ猗窩座の放った衝撃波の一つが
ごっそりと地面をえぐった
「わぁー、すごーい。当たったら、
大変な事になりそー」
戦いの最中でありながらも 
どこか他人事の様な
気の抜けた喋り方で言った

あの女 何をした?呼吸か?
あんな呼吸は…初見だ
あげはの周囲の地面はクレーターを
幾つも作っているのに
彼女の周りだけが何もなかったかの様に
綺麗だった
当然 あげは自身も無傷だ

「アンタが今まで、何人柱を
屠って来たかは知らないけど…。
その中に、こんな呼吸の剣士は居たかしら?」

スゥウウウウウー
シィイイイイイッー

「水雷の呼吸 霹靂波紋突き」

消えた? 
消えて姿が無くなったかと思うと
猗窩座を中心に五方向から残像を伴って
波紋を持った突きが
次々に波の様に押し寄せる
この女…速い… 追うのが面倒だな

「破壊殺!乱式!!」
無数の攻撃を前方を中心にして
広範囲に繰り出した

空式を打った時と同じ
力の入ってない構え

「鏡面ーー」

空式の時は離れていて
気がつかなかったが
猗窩座の目にあの女の前ある
向こうが透けて見えるほどに 
薄い 何かが見えた
薄い …薄い 鏡の壁だ

ー何だ?あれは?…薄い鏡…なのか?ー

この女 あのペラペラの鏡の壁 
一枚で
空式と乱式を無効にしたのか?
信じられん

チャキッ 返していた刃を元に戻す
「鏡の呼吸 弍の型 鏡面反転」
あげはを先程守っていた薄い
ペラペラの鏡がくるりと回転すると
幾つもの衝撃波が 鏡の中から
猗窩座へと 向かって飛んで行く

「私の、呼吸はね…自分からは
攻撃できないけど。相手の攻撃や技を、
そのまま返す事ができるの…」

杏寿郎は自分の目を疑っていた
純粋な技の威力は不死川よりも上
悲鳴嶼さんに近い!
返してる…と言ったか
いや…俺でも あの技で
至近距離から返されると
避けるのは難しい…な

しかし それも鏡に蓄積した
ダメージ量に比率するのであれば
それだけ あの上弦の鬼が
強いと…言うこと

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