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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第43章 箱と袋の中身…


そう後ろから声を掛けられて振り返ると
そこには蜜璃が立って居て


「ああ、
俺は風呂を済ませたからな。
甘露寺も風呂に入るといい。
俺はその間にあげはから、
お小言でも聞いて置くとしよう」


お小言を聞くって事は

勿論 あれよね?

続きもって言ってたから

煉獄さん… だったら 私

お風呂 凄いゆっくり
入った方がいいんじゃないかしら?

目の前の甘露寺が
眉間に皺を寄せて何かを
考え込んでいる様だったので


「甘露寺?どうかしたか?」


「ああ、い、いえ。何でもありません。
はい!だったら、
私、お風呂頂いちゃいますね。
あ、あの~、煉獄さん、その私
髪が多くて長いので、そのお風呂時間が
掛かってしまうと思うんですけど…」

「ああ、女性は入浴に時間が掛かる
物だからな。遠慮せずにゆっくりするといい」


甘露寺に気を…遣わせてしまったな

甘露寺は俺の継子をしてたんだ

甘露寺の風呂が長いのは元から知ってるが

時間が掛かると念押しされてしまったか


「これは、よもやよもや…だな」


杏寿郎がそう言って
ポリポリと頭を掻いた


しばらくすると甘露寺が部屋から
鼻歌を歌いながら風呂に向かう方向とは
別の方向へ向かって行ったから

杏寿郎が不思議に思って

甘露寺はどこへ行くつもりだ
風呂に行くんじゃなかったのか?

あげはが今は一人で居る
自室の向かいの部屋の襖の前で
中に居るあげはに声を掛けた


「あげは。今、良いか?」

「ああ、杏寿郎ですか?
ええ、今ですか?いいですよ、どうぞ。
少し、散らかっているのですが…」


そう中から返事が返って来て
ガラッと襖を開くと
布団が二組敷かれていて
その布団の端の方にあげは座って居て

床の上には 小さなちりめんの袋を
幾つも並べて もとい 広げていて
散らかっていると言っていたのは
この事だったのか…

そのちりめんの小袋を見て
杏寿郎がある事に気が付いた


「邪魔をするぞ。っと、
君は何をしていたんだ?
これは…、もしや。
昼間のあの店で貰った端切れか?」





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