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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第43章 箱と袋の中身…



「あの、あげはさん…これは?」

「この3つをブレンドして、
香り袋を作りたいの」


自分がしたいと思って居る事を
炭治郎にあげはが伝えった


「これでですか?
え?でもこの香り…3つとも」


炭治郎が戸惑うのは当然だ
この3つの材料のどれからも
薔薇の匂いがしてるのだから


「そう、どれからも
バラの匂いがするでしょ?」

「こっちからは、
新鮮なバラの香りが生花に近い
青みのある香りがします、
こっちからは深みのある、
落ち着いた香り、バラとその他の
香木の匂い、こっちのは…
他のと違うバラの
香が立つ様なそんな香りがします」

そう炭治郎がそれぞれの材料の
薔薇の香りの違いを指摘して来て

「そうそう、流石、炭治郎君。
私が相談したいのは。この3つの材料を
調香する比率なんだけどね。
本当はこれだけで作りたかったんだけど、
炭治郎君の言う通りにこれはまだ浅いのよ」

そう言って炭治郎が
青みのある香りと表現した
砕いたポプリをあげはが指さした

「分かりました、
これを多めに使いたいんですね。
だったら、これが3で、こっちが2、
これは香りが強すぎるので、
1かそれ以下でもいいかと」

「ちょっと、待っててくれる?」

すっと手を炭治郎の前に出して
あげはが空の乳鉢に炭治郎が示した比率で
その3つを調香していくと
馴染ませるかのように混ぜながら合わせ

合わせた物を炭治郎の前に置いた

「どうかしら?炭治郎君のイメージ通り?」

自分の思って居た香りと合わさった香りが
かみ合わないのか 炭治郎が小首を傾げていて

退屈をしていた禰豆子が
室内をうろうろしていて目についた

キィっと洋服ダンスの戸を開いた

戸が開いた時に
炭治郎が何かに反応して顔を上げると

スンスンと鼻を動かした

「この香り、うん、それだ。
禰豆子。偉いぞ。禰豆子、
それをこっちまで…持って来てくれるか」



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