第43章 箱と袋の中身…
しばらく杏寿郎と話をして
ある程度の事の擦り合わせが
済んだ頃を見計らった頃に
工藤がお茶のお代わりを持って
応接間へと入って来て
「どうぞ、甘露寺様。
お茶のお代わりになります」
「工藤、丁度俺からの話も済んだんだ。
工藤から、甘露寺に
指導をしてやってくれるか?」
「はい、確かに、この工藤。賜りました」
「ではな、また後でな、甘露寺。
そろそろ竈門少年も
風呂から上がる頃だろう。
俺は、風呂に入って来るが。
君の布団を客間に
用意させようかと思っていたのだが。
丁度、俺の部屋の向かいにあげはが
荷物を置いている部屋がある。
その部屋に布団を用意させよう。
君も夜にゆっくり、
あげはと話したいんじゃないのか?」
「え?いいんですか?でも…ぉ」
蜜璃が頬を赤く染めながら
もじもじと気恥ずかしそうにしていて
その甘露寺の様子を
伊黒が見たらとんでもない事に
なりそうだなと杏寿郎は内心思って居た
「遠慮はいらんぞ?甘露寺。
君は些か、俺を
勘違いしてるんじゃないのか?
確かに俺は、
あげはと離れがたいとは
思って居るには思ってるが。」
「いやだわ、もう、煉獄さんったら。
それは、わたしでなくて、
あげはちゃんに…直接…」
「はははははは、甘露寺。
君が心配するほどでもないぞ?
今日の君は客人なのだからな。
そう遠慮するな。
忙しい身でありながら、
せっかく家まで
尋ねて来てくれて、その上
泊まってくれる客人を俺とて、
邪魔者にはせんぞ?」
ーーー
ーー
ー
炭治郎が風呂から戻ったので
あげはは板の間の部屋に戻って来て居た
炭治郎君が言うに
杏寿郎は蜜璃ちゃんともう話終わってて
杏寿郎はお風呂に行ったって聞いたんだけど…
でもおかしいな
杏寿郎がお風呂に入ってるなら
蜜璃ちゃんは何をしてるんだろ?
また春日さんと話でもしてるのかな
蜜璃ちゃん話始めたら止まらないし
春日さんも話好きだからな…
でも丁度 良かったな
予定外ではあるけど 時間が出来て