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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第43章 箱と袋の中身…


甘露寺らしい 贈り物だな…これは


「でもでも、勿論。
あげはちゃんの幸せもですけど、
私は煉獄さんにも、
幸せになって欲しいもの。だって、
煉獄さんは私の師範ですから。
弟子足るもの、
自分の師の幸せを願うのは当然ですから!」


俺とあげはの幸せを願う

甘露寺の想いが…

甘露寺があの店であれこれと
独り言を言いながら選んでいる姿が
自然と瞼の裏に浮かぶようだ


「甘露寺」

「は、はい!」


「その、すまなかったな。
ありがとう、礼を言うぞ!だが…
これは俺からではなく、
甘露寺から渡した方が、
あげはも喜ぶんじゃないか?
君からの心を尽くした、
贈り物なのだからな!」

「いいえ!そんな心を尽くしただなんて。
いえ、その通りなんですけど。
恥ずかしいわ。
私がそうして欲しいって思ってるし、
煉獄さんから渡して貰いたいんです」

そう言って藤色の蓋の箱を
蜜璃がズイッと杏寿郎の方へ差し出して来て

杏寿郎が半ば強制的に
その箱を受け取らされてしまった


「甘露寺がそう言うなら、そうしよう!」

「はい!是非!あの…
煉獄さん、あげはちゃんの事…」

申し訳なさそうに蜜璃が声を掛けて来て
ふっと杏寿郎が笑った

「言われずとも、分かっている!
俺にあげはを
幸せにしろと言いたいんだろう?
甘露寺、それは愚問だがな」

愚門だと杏寿郎が言って来て
蜜璃が大きな目を更に大きくさせて
キョトンとしていた


「はははははは。当たり前の事過ぎて、
言われれるまでもないがな!
違うか?甘露寺。
俺は君に高く買って貰っているからな!
君のその願い、必ず叶えると約束しよう!」

「煉獄さん…っ」

「っと、話が逸れてしまっていたな、
君には直接会えたから伝えるが…、
手紙で話していた件の詳細を詰めるとしよう」

「はい!宜しくお願いします!」

「詳しい流れとかについては、工藤から
君に指導をさせよう。工藤は何度か
そう言った経験があると言っていたからな。
仲人の先輩として、
色々伝授してくれるだろうしな」



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