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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第6章 無限列車にて 後編


ちらっとあげはが杏寿郎の方を見ると
「お知り合いとか?」
「いや、俺と彼とは初対面だが?」
と返事が返ってきて
「それにしては、好かれてるんじゃない?」
「俺は、彼が嫌いだ!」
明らかに不快そうに杏寿郎が答えた

「さっさと、答えろ」
猗窩座が苛立たし気に聞いてきた

質問って 
ああ何処にいたかってやつか
どこも何もずっと居たのに?

「人の事、降って湧いてきたみたいに
言わないでくれない?あっちだけど?」
あげはが脱線して横転している
汽車の後方をしゃくった

「そうか。
…なら、お前が、杏寿郎の恋人か?」
ニヤリと目の前の鬼は笑った

あげはは言われた事の
意味がわからず ぽかんとしている

「え?何で…そんな話になってんの?」

鬼は杏寿郎を呼び捨てにしてて
その上よく分からない
話になってるし
一体彼は この鬼と
どんな話をしてたのやら…

「それは先刻、否定したはずだ!!」

「どっちでもいい。女、
お前…名は何と言うんだ?」
「いや、アンタに名乗る様な、
名前なんてないし」
「答えるつもりがないならいい、
女。お前も…柱だな?」

先程までの 赤子の様な
闘気ではなくて
今は数十倍 数百倍にも
闘気が膨れ上がっている
女にして置くには惜しい…

一瞬にてあげはとの間合いを
詰めると一撃を繰り出した 
ドゴッあげはを捉えたはずの
一撃は空を切り 
地面に大穴を開けた

「水の呼吸 参の型 流流舞い!」

猗窩座が繰り出す攻撃を
流れるような動作で
受け流して捌いて行く

攻撃を受けるのではなく
捌く事で力の差をカバーしているのか

「水の柱…か」
「私は…柱なんかじゃない」
猗窩座の言葉に
あげはの声が低くなった
「水の柱…、50年ぶりだな」

「そう。なら、
…アンタは関係ないって事ね。
私は申し訳ないけど、
柱じゃないんだけど?」
「何の話だ?
まぁ、いい。俺は残念で仕方ない」

この鬼の中で私は
柱認定されているらしい

気がついたけど この鬼
随分とお喋りな鬼だな

「俺は、悲しい。お前が男だったら、
女の身でどれだけ剣を磨こうとも、
無駄な事だ。男の様にはなれない」
「それが、何だって言うのよ?」

「さっさと体が老いる前に
強い男と、結婚して子供を産め!」

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