• テキストサイズ

その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第6章 無限列車にて 後編


それで合点が行った…が 腑に落ちない
俺の破壊殺・羅針が…反応しないだと?

そして 今もだ…その相手が
何処にいるのか…分からない
反応出来ないほどの 速度なのか?

その時だった
ズバッーー 深い致命傷ではないが
体の斜め下から上へ切り上げられる
斬られた…だと?

猗窩座が周囲の気配に神経を研ぎ澄ます
いや… 違う  いる…確かに…

「何処だ?…何処にいる?」

俺の羅針が反応していないんじゃない
反応していたのだ…
それがあまりにも僅かで…
取るに足りないほどの
見落としそうな程の反応…だからか

何だ?この気配は…
まるで赤子じゃないか
小さな 小さな 微かな闘気
その微かな気配に
意識を集中させる 何処だ?

気に入らない事 この上ない
こんな 僅かなそれも
赤子の様な闘気しかないヤツが

あまつさえ
この俺の両腕を切り落とし
その上 一太刀浴びせるだ…と?
ふざけるな!

「よもや、この様な様を君に見せるとは。
不甲斐ない、助けてもらっておいて、
こんな事を言うのも何だが。君は
向こうに戻っては、
もらえないだろうか?」

スッと今まで誰も居なかった 
杏寿郎の隣に
刀を構えた1人の女が立っていた

「あっちは、もう片付きました。
戻る必要はありません、
今はこちらを優先すべきでは?」

ちらっと杏寿郎を一瞥すると
「しばらく、時間を稼ぎますので。
私の言う通りにして下さい」
「君が、俺に命令するのか?」
「さっきの一撃。
肋が数本骨折してるはずです」

自分の命令を無視され 
更に自分が命令されて
気を害していた杏寿郎も
あげはの正論に
ぐうの音も出なくなってしまっていた

「そのままにしていたら、折れた骨が
肺に刺さって、肺に血が溜まって、
息が出来なくなりますよ?
当然、その状態で呼吸なんて
使えないですから。筋肉に意識を
集中させて、元の位置に固定して!」

まるで目の前の俺など
居てもいなくてもいいかのように
2人で会話をし続けられるのは
猗窩座にしても気分のいい物ではなかった

「何なんだ?女、…お前、
何処にいた?邪魔をするな」
「邪魔?」
「俺と、杏寿郎の闘いの邪魔をするな!
後、俺の質問に答えろ」

って なんでこの鬼
煉獄君の事呼び捨てにしてんの?



/ 1961ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp