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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第6章 無限列車にて 後編


良かった 2人は無事だった様だ
とホッとして安心したのも束の間
ある事に気がついた
2人はその更に先の何かを見据えていて

あげはも同じ様に
その先へと視線を移した

そこにあったのは
鬼との闘いを繰り広げている
杏寿郎の姿だった

鬼?まだ 居たの?
確かに倒したはず…だったのに?
新手…なの?
でも 今はそんなことは
どっちだっていい

ビリビリと空気が
張り詰めていて 重い
その鬼から 感じるのは…
気圧される程の重圧感…
恐ろしい…とさえ感じられる程の…
存在感

ーあの鬼、強い…!
それもとてつもなく、強いー

私が今まで戦って来た鬼達とは
比べ物にならない程の
圧倒的な…強さ

直感的に理解した
“上弦‘と呼ばれる鬼なのだと
一方でその上弦の鬼と
対峙する彼の方は
大分 体力を消耗してる様だった

このまま この鬼との闘いを
続けるのは 危険だ

猗窩座の繰り出した拳の一つが
杏寿郎の脇腹に当たった

なんてすごい 力だ。
肋骨が数本、イカれたか?

だが 今は折れた骨に 
構っては居られない

「弍の型!昇り炎天…」 

弧を描くように繰り出された
杏寿郎の斬撃受け流す
「一年後、…二年後には、
更に技が研磨され精度もあがるだろう!」

ガキィン 眼前に繰り出された
拳を刀身で受ける
なんて 力だ。 拳が…重いっ…
このまま 鍔迫り合いを続ければ 
押し負け…て
もう これ以上は
受け切れないと思った時

閃光が視界の端を
抜けて行くのが見えて
フッと自分の刀を押していた力が
急に無くなったのを感じた

何だ? 何が起こった?
今… 何が?

驚いていたのは
猗窩座も同じだった
何が起きたのか分からないが

自分の両腕がボトリと
地面に落ちたからだ
それも何の前触れもなく

ドォオオオオオオンッ
雷鳴の音がそれに遅れて轟いた

その音で杏寿郎は
今 自分の身に
何が起きたのかを一瞬で理解した

ー彼女だー

一方の猗窩座は何が
自分の身に起きたのか
理解する事ができずに困惑していた

目の前の相手はとても
刀を振るえる状態ではなかったし
そして 少し離れた所にいる
あの弱いガキ2人に
そんな芸当ができる筈もなかった……が
そんな中で一つ
感じた事があった
目の前にいる
杏寿郎の表情が…変わった



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