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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第40章 気持ちの跡


そのあげはの言葉に
善逸が目を輝かせて
興奮気味にまくし立てて来る

「えええ?それ本当?あれ、あの隊服っ。
あげはさんも着る?着ちゃう?
えええっ!着ちゃうのおおおおっ!!
いいのぉおおおっ???
ええっ、見たいんですけど?
それ着てる、あげはさん、
見たいんですけどーー?見たい見たすぎっ。
ねぇ?炭治郎、お前も見たいよね?ね?」

ガシッと炭治郎が
善逸の両肩をしっかりと掴んで
首を左右に振った

「良く聞くんだぞ、善逸。
あげはさんがアレを着るとするだろう?」

その炭治郎の言葉に
善逸の脳内でそれを着たあげはの姿が浮かぶ

「うんうん。炭治郎。
あげはさんがそれを着たとして?」

その姿を想像したのか
善逸の顔がだらしなく緩む

胸元が大きく露出した隊服に
頬を染めて恥じらう姿が
善逸の脳裏に浮かんでいた

一方の炭治郎は以前
険しい表情のままで話を続ける

「そうしたとしてだな。その時の
煉獄さんは、どうだと思う?
善逸。いいか、良く考えてみるんだ。
想像できるだろう?」

その時の…煉獄さん??
炭治郎の言葉に 善逸がそれを想像して

サァアアアッと
善逸のにやけ顔が 一気に
真っ青になって
悲壮な顔へと変わった

「鬼がいるぅううううっ。
鬼が居るんですけどぉおおっ、炭治郎。
俺見えた。あげはさんの後ろで
殺気放ってる、鬼が居るんですけどぉ。
あ、うん。俺、死ぬわ。
うん。殺されるわ、コレ。
うん、ありがとう。炭治郎。
俺、目が覚めたわ。うん」

そう言ってさっきまでの
ハイテンションが一気に落ち着いて
げっそりとした善逸の姿がそこにあって

「あげる。お前、
用事あったんじゃねぇのか?
こんな所にいて、いいのかよ?お前」

「ああ、そうだ、用事。
思い出した。ちょっと、行って来るね」


そう言ってあげはは母屋へと戻って


杏寿郎が蜜璃ちゃんが話をしてる間に
ちょっとしたい事あったんだよね 


二つほど


その用事を果たすために
寝室にしている杏寿郎の部屋に戻る
途中で洗面所の前を通りかかって

その足を止めた

あ そうだ…と思い出した事があった


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